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2013書TEN―変わる― 私の好きな作品 その2

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本日で「2013書TEN―変わる―」が終了いたしました。
高知での開催ということで、私は前半しか会場にいられず、
高知の方々にはご迷惑をおかけしました。
ご来場をいただいた皆様、お世話になった方々に厚く御礼申し上げます 

昨日に続き、私の好きな作品を紹介させていただきます。



沙於里さんの「馬耳東風」
入口正面に飾られ、この作品が今回の書展の目玉になったように思います。
これは、馬をモチーフとした抽象作品です。
胴体の図太く勢いのある線が魅力的です。

「馬耳東風」とは、他人の意見や批評に注意を払わず、聞き流すことのたとえ。
もとは春風が馬の耳に吹く意。人が心地よいと感じる春風が吹いても、
馬は何も感じないように見えることからいうようです。

センス抜群で、もともと抽象がお得意の沙於里さんですが、
最近は文字性を意識されていたので、抽象を発表されるのは久しぶりとのことです。
文字を書いても抽象を書いてもどちらもステキです




桃太郎さん作「李青蓮三百六十日・・・」
李白の五言絶句「内(つま)に贈る」

三百六十日  三百六十日
日日醉如泥  日日に醉ひて泥の如し
雖爲李白婦  李白の婦爲ると雖も
何異太常妻  何ぞ太常の妻に異らん

一年三百六十日、毎日泥のように酔いつぶれている、これではお前が李白の妻といっても、あの太常の妻と同じだねという意。
太常の妻というのは、故事により夫を疑い夫によって投獄された妻をいうそうです。
酔っぱらいの夫をもって奥さんは大変だねという、桃さんの奥さんをいたわる気持ちが伝わってきます




翠香さんの「愚公山を移す」
どんな難事でも志をもって専念して努力すれば可能となることのたとえです。

今回のテーマは「変わる」ですが、
外的要因により「変わる」こともありますが、
自分の人生を振り返ると、ほとんどが「変える」ことを意識し、「変えよう」と努力をして
はじめて「変わる」ことができるように思うのです。
苦しく辛いことも「変える」努力をもって、自分が「変わる」ことができる。
この作品が教えてくれるように思います。

しかし、私の場合その「変える」努力が長続きせず、
思うように「変われない」というのが、実情ですが・・・


ますます冷え込んできました。
今日は今シーズン初めてホッカイロ装着しました。
でも、やっぱり日中は熱くなりすぎて…
ちょっと気が早かったですね 





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