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第22回書展 グループ墨花 その5

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この二日間、ゆっくり静養させていただきました。
お陰で体調もずいぶん良くなりました。
ご心配をおかけし、申し訳ありません 

よし、今日から頑張るぞ と、意気込みつつも、
ゆっくりのんびりと、たまった仕事に背を向けて、
パソコンに向かっています。

残念ながら、グループ墨花に行けなかったという
お声をいただくので、少しずつ作品紹介をしています。
お付き合いください。



グループ墨花の代表者、大城氏の作品です。
彼は県立高校で長いあいだ教鞭をとられ、定年後も再任で講師を続けられています。

彼を訪ねてくるお客様は、美しい女性が多く…
決して女性にモテるタイプではないのに(失礼)
どうしてと仲間内で謎となっています。

漢武帝 秋風辞

秋風起兮白雲飛         秋風起こりて 白雲飛び
草木黄落兮雁南歸       草木黄落して 雁南に帰る
蘭有秀兮菊有芳         蘭に秀有り 菊に芳有り
懷佳人兮不能忘         佳人を懐(おも)いて 忘るる能(あた)はず
泛樓船兮濟汾河         楼船を浮かべて 汾河(ふんが)を渡り
?中流兮揚素波         中流に横たはりて 素波を揚ぐ
簫鼓鳴兮發棹歌         簫鼓鳴りて 棹歌を発す
歡樂極兮哀情多         歓楽極(きわま)りて 哀情多し
少壯幾時兮奈老何       少壮幾時ぞ 老いを奈何(いかん)せん


(現代語訳)
秋風が吹いて白雲が飛び、草木は黄葉して落ち、雁は南に帰っていく。
蘭の花が咲き、菊が芳しい香りを放つこの季節、あの美しい人のことが思い起こされて忘れることができない。
楼船(二階建ての船)浮かべて汾河を渡れば、船は中流に横たわって白い波しぶきを上げている。
船内から笛や太鼓の音や舟歌が聞こえ、歓喜極まる中、何故か哀しい気持ちになる。
若くて元気な時は後どれくらい続くのだろうか?老いていく我が身をどうしようか、どうすることもできない。


「少壮幾時ぞ 老いを奈何(いかん)せん 」 私たちは、切実ですね〜





私の作品です。
「飛」
「風の色」というテーマから、風に乗ってペガサスが大空に飛んでいく…
そんなファンタスティックな光景を想像してみました。

私は「夢見る少女」ならぬ「夢見るおばさん」でして・・・

最近生徒からは、「おばさん」ではない。「おばあさん」だよと

老いていく我が身、せめて気持ちだけでも、「夢見る少女」でいたいものです。










第22回書展 グループ墨花 その6

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鎌倉芸術館のシンボル、竹林の中庭です。
周りはガラス窓で囲まれているので、
撮影もガラス越しです。



「祈」
古い時代の文字を得意とする翡舟さんの作品です。

力が抜けた柔らかいタッチで書かれ、
さりげなく自然な感じが素敵です

これは「金文」という中国の殷・周の青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字。

「金文」を本格的に勉強すると、文字の起源、現代の文字になるまでの経緯を知り、
昔の人々の想いが感じられるのですが、
篆書隷書の苦手な私には勉強不足の分野です。






私の作品です。
多字数の作品を書くのは、久しぶり。
たまには書かないと書き方を忘れてしまいそうで…

ボウコ箋という安価な紙に書いたのですが、にじみはなく
墨の吸い込みが少ないので、かすれが出にくく、苦戦しました。


張継の七言絶句「楓橋夜泊」

月落ち烏啼いて霜天に満つ
江楓、漁火、愁眠に対す
姑蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声 客船に至る

(現代語訳)
月は沈み、暗い夜空に烏が鳴き、そして霜の気は一面の空に満ちわたっている。
紅葉した川辺の楓、あかあかと輝く いさり火が、旅愁に眠りかねる目の前に、鮮やかに浮かぶ。
いにしえの姑蘇の町の郊外、寒山寺の、
夜半につき鳴らす 鐘の音が、旅を続けてきたこの船の中までも伝わってくる。


これは、麗川会のOさんのお気に入りの詩。

Oさんは楷書でこの詩を作品にしようと取り組まれていますが、
私は行草体にしてみました。







第22回書展 グループ墨花 その7

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「滔々」
鵬舟さんの作品です。
滲みを効かせた豊潤さが、水がよどみなく流れるようすを表して、素敵です。

滲みの出し方には、紙・墨・硯・そして筆の大きさ、筆に含ませる墨量・運筆の速度と
いろいろな要素により違った滲みがでます。
そして、もう一つ大事なのは、水です。
水は、水道水ではなく、できるだけ自然水に近いもの、水の成分の研究も必要です。

彼の滲みの出し方は、秘密なので、あまり詳しく知りませんが、
それらの要素全てに気を使っているようです。


私の臨書作品です。



「萊子侯刻石」この作品の解説はこちら

私は、隷書が大変苦手でして…
このグループ展の目的は、作品の発表というよりは、自らの研鑽の場と考えていますので、
あえて苦手なものを書いています。
そして下手くそでも、展示させていただいています

22年前、グループ展発足にあたって、
「勉強のためにする書展なので、一年間こつこつと臨書し、必ず臨書作品を1点出品する」
という約束をメンバー全員でしました。

その「一年間こつこつと」というのが、
ここ数年、書展間際になって慌てている状況でして…

猛省

来年こそは、一年間かけて、勉強するぞ
と、毎年この時期は、思っているのです 







9月を迎えて

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夏休みが終わってしまいました 

でも、まだまだ暑いですね。

夏休みのうちに、大量のやるべきことを、
やり残しているような・・・
でも、何から手をつけたらよいか、わからない。

9月を迎えて、落ち着かない日々を過ごしています。

高校時代に、夏休みの宿題をやっていなくて、
9月のはじめの授業までになんとかしようなんて考えて、
でも、その膨大な量に先が見えず、徹夜をしながら、
夏休みにやっておけばよかったと後悔したことがありました。
ふと、そんなことを思い出しました 

さて、スケジュール帳の9月のページは、見に行きたい展覧会の予定がたくさんあります。

まず、7月から国立博物館でやっている
特別展 「和様の書」は8日(日)まで



この夏、何度も上野に通ったけれど、
ついでに行くのではなく、時間をかけてじっくりと見たいと先延ばしにしてきました。
ついに終了日までのカウントダウン。きっと混雑しているだろうなぁ〜 





明日から第37回 高知現日書展(〜8日まで)
高知市文化プラザかるぽーと
飛行機嫌いの私は、伺えそうにありません 





10日からは、銀座鳩居堂にて、
現日会の名誉顧問 國吉幸舟先生の米寿のお祝いの個展が15日(日)まで。






同じ会期で表参道駅(A3)すぐのアートスペースリビーナにて、
CACA現代アート書作家協会主催の「第4回 CACA現代アート書展」と




会期を一日ずらして、11日より同じくCACA現代アート書作家協会主催の
「第3回 カジュアルアート篆刻展」
はがきだけ拝見しても、楽しそうな展覧会です。





横浜では、11日よりJR新杉田駅前の磯子区民文化センター杉田劇場ギャラリーにて
「第20回記念 磯子区書道クラブ会員展」
諸先輩、友人が多数出品されています。




新潟からは、現日会の副理事長 内藤先生から
社中展「第20回記念 巌友書院展」のご案内をいただきました。
14日(土)〜16日(月) 新潟県民会館3階


9月は、自分が出品の書展はありませんが、
10月・11月はありますので、
その作品制作に邁進します。
それも、たくさんあって、焦っています 







和様の書

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竜巻の被害があったり、大雨・落雷と関東地方も異常気象です。
昨夜は一晩中稲光、明け方は豪雨でした 
神奈川県でも今朝は、相鉄線が落雷でストップ。
海老名では、かなりの雨が降ったと報道されていました。
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。

さて、一昨日やっと東京国立博物館の「和洋の書」を見学することができました。





これほど多くの作品が揃うことは今までになく、大変貴重な機会と言われるだけあって、
「お腹いっぱい」「満足」というのが、見終わっての感想。


平安時代初期の三筆の時代に、中国の影響を色濃く受けていた唐様の文化に対し、
平安中期以降、我が国独自の文字である仮名が発達し、三蹟を中心に日本風の書が生まれました。
それを「和様の書」と呼びます。

三色紙に高野切、秋萩帖、元永本、本阿弥切など多くの仮名古筆。
屏風土代に詩懐紙、白氏詩巻と三蹟の作品。
平家納経などの写経の数々。
本当にたくさんの作品が展示されていました 

特に高野切は、第一種・第二種・第三種と並んでいる展示室で
何度も繰り返して観てきました。
第一種は高貴で繊細、
第二種は男性的と評されるが、むしろ温厚で柔らかな線。
それに対して第三種は、これまでの単調明快なイメージとは違い、
キレのある鋭い線が印象的で、非常にメリハリが効いていた。

やはり実物を観て、はじめて認識するものだと痛感しました 

帰りがけに2,500円で購入した「和様の書」の図録は、
作品の図版ばかりでなく、
「和様の書」に関する説明やそれぞれの作品についての解説が掲載され、
自宅に帰ってから、楽しく拝読しました。





第20回記念 磯子区書道クラブ会員展

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この夏の物凄い暑さから逃れて、やっとほっとした気分になれたこの頃でしたが、
今日はまた、暑さが戻ってきました。
でも、やっぱり日が沈むと、秋を感じる涼しい風が吹いています。

本日は、月2回の桜木町ぴおシティーにあるゴールデン文具さんという書道用品店主催の
師の書道教室でアシスタントをさせていただき、
帰路、新杉田駅で下車し、駅前の磯子区民文化センター杉田劇場のギャラリーで行われている、
「第20回記念 磯子区書道クラブ会員展」にお邪魔しました。

会期は昨日より17日(火)まで。
磯子区で活動されている書家の皆様が、会派を越えて出品されています。
私の知人、友人は、磯子区に住んでいる方が多く、
皆様の作品を拝見してきました 

会期中につき、会場風景のご紹介にとどめますが、







入口には、「秋」をテーマにした出品者合作の屏風が飾られ、
それぞれの作品は、小品ながら質の高いものです。

今回は20回の記念展で、皆さん力作です。
横浜方面の方は、是非お出かけください。

同じ地域に住む者が、こうした展覧会ができるのは、
とても羨ましく、出品者の「和」が感じられる書展でした 

CACA現代アート書展とカジュアルアート篆刻展

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暑さのぶり返しが、かなり厳しい一日でした。

午前中は学校に出勤し、ひと仕事終えてから、東京表参道駅へ。
A3出口すぐのビルの4階、「CACA現代アート書展」へお邪魔してきました。



知人の丸山氏は、お仕事で不在でしたが、実に楽しめました。

それぞれの作品が何を表現するか明確で、どれも独創的です。
エネルギッシュな個々の主張は、遠慮することなく、束縛を受けることなく、自由を感じさせてくれます。

代表の岡本先生は、「書について」次のようにおっしゃっています。

「(略)  ・・・書にとって大切なことは、スピリットである。
スピリットとは、全身全霊による゛空無゛との邂逅である。

線という一回性の霊的な発動によって
生まれ出てるスピリットが、
書を書たらしめるのである。
文字の形と意味の奥底にある神宿る実体を引き出し、
自身が゛空無゛へ昇華することが造形の為事(しごと)なのである。
書は手技ではない。

文字は自然という万物の化身である。
線や点は、その分身である。」



同じ主催であるカジュアルアート篆刻展にて、その岡本先生にお目にかかり、
お話させていただく機会をいただきました。

感激です。

残念ながら、両展ともに撮影は禁止で、
昨年のポストカードが販売されていたので購入しました。

私の知人、丸山氏の作品をご紹介します。



今回の作品は、もっともっと素敵ですが、
昨年の作品も素晴らしいです。

特に今回、篆刻展に出品されていた丸山氏の作品は、圧巻でした。
私がこれまで抱いていた篆刻のイメージを180度転換させてくれるものでしたが、
残念ながらこれも撮影NG。



昨年の作品ですが、文字の大きさ、線の太さに変化があり、モダンです。

フォトブック作りました。

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大きな台風が来て、蒸し暑いです。

明日の敬老の日を前に、白寿、卒寿、傘寿、米寿、喜寿、古稀の方々に
自治会よりのお祝いを届けにまわりました。

地域の方々皆でお祝いをするという気持ちが大切なのだと思います。
「おめでとうございます」と笑顔とともに、金封らしきものをお渡ししました。
(多分中身はそんなに入っていないと思いますが) 

えっ・・・この方が傘寿?
とてもそうは見えないという、若々しいお年寄りもいらして、
高齢化社会だって、「元気はつらつ」です 

さて、先月に行いました。
「第22回書展 グループ墨花」のフォトブック見本が出来上がりました。



とりあえず1冊だけ見本を作り、修正してから、メンバー分を作ります。
これは、メンバーに配布するのみで、他の方にはお配りしていません。







その代わりと言っては…ですが、
ついでに、「今 この時に 2」とネーミングした
私の近作を集めたフォトブックを昨日編集し、現在見本制作中です。
一昨年作った「1」は、多くのご希望をいただき、フォトブックの会社に何度も発注をくりかえしたのですが、
今回の「2」は、一回でまとまるよう、少し多めに注文する予定です。

拙作ばかり載せていて、恥ずかしいのですが、
立派な作品集ではなく、小さなフォトブックでも、
今の自分を表現させていただき、みなさんに何かを感じていただければ幸いです。

出来上がったら、ご案内します。








嵐山 

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大きな台風が通り過ぎ、

様々な地域に被害を及ぼしました。

中でもショックだったのが、京都嵐山の映像です 

私は、数年前まで嵐山にはたびたび行く機会があり、
多くの方にお世話になっています。

その方々には直接被害はなかったようですが、(すべて確認していませんが…)

観光地で有名な渡月橋付近は、無残な状態で一日テレビに向かって、
「あぁ〜」とか「うぅ〜」とか、唸っていました 



数年前の冬 渡月橋と桂川の美しい風景です。





天龍寺方向から渡月橋の手前を右折して、5分ほど歩いた
亀山公園の中には、小倉百人一首の歌碑がいくつか点在しています。
小倉山の丘陵で、この地が小倉百人一首の発祥地だそうです。



これは日比野光鳳先生が書かれた歌碑です。

清原 元輔 「ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは」


他二つはどなたが書かれたものか失念しましたが、



藤原実方朝臣 「かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを 」




和泉式部「あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」

他にもたくさんの歌碑が点在しています。

こんな素敵なところも、水に浸かってしまったのでしょうか?
多分、高台だったので、大丈夫だと思いますが。


本日、私は新潟の巌友書院展におじゃまする予定でしたが、
朝、あまりに雨風がひどかったので、キャンセルさせていただきました。
新潟の皆様、失礼をいたしました  





           


鰹のたたき

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先日、高知を旅行された方から、鰹のたたきを送っていただきました。

高知の老舗、「司」というお料理屋さんの商品です。

鰹のたたきは、これまでポン酢をかけて食べるものと思っていましたが、

最近は「塩たたき」というのが流行っているそうです。

鰹を一口大に切って、塩をかけていただきます。

その塩も、普通の食卓塩ではなく、ちょっと高級な塩のほうがよいとのことです。

我が家では、ちょうど頂き物の「鳴門の塩」があったので、

四国つながりということでそれをふりかけ、

薬味に、きざみネギ、すりおろし生姜、にんにくなどを。

それに加えて、私は大根おろしとレモンもかけてみました。



いつも粗食の我が家の食卓が、豪華になりました。

絶品です。

大皿の鰹が、あっという間になくなりました。




先週、とある書展の祝賀パーティーで、隣に座られたのが、

高知の幽玄斎という表具店のNさん。

高知のお話をいろいろ伺い、

その中で鰹のたたきの話になりました。

彼曰く、「鰹のたたきというのは、昔からポン酢につけて食べるのが当たり前だったのですが、

最近は塩たたきなんてふざけたものが流行っていて、驚きました」と。

高知人もびっくりの「塩たたき」、みなさんも手軽に楽しめるので、

是非ご賞味ください。

書TENのブログ

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度々のご案内で恐縮です
8日から、高知の高新画廊で[2013 書TEN ―変わる―」が開催されますが、

その書TENのブログがあります。

これは、メンバーのIさんが作ってくださったものです。
一年に一度、書展の案内を載せるのかと思っていて、
ブックマークに入れているものの、
全然開きませんでした。
(Iさん ごめんなさい)

先日、今回の書展案内は載っているのかしらと
アクセスしたところ、
今回の宣伝は勿論、

過去の書展の作品などが紹介されていて、
驚きました。
(Iさん 有難う)

しかも、2010年の第1回展のページに
私の作品を載せていただき、
感謝です。


2010年の私の作品
「今いまといまと言ふ間に今ぞなく、今と言ふ間にいまぞ過ぎゆく」

「いま」と言葉を発する瞬間も時は流れるので、一秒一刻も無駄にしてはならないという意の道歌です。

今 やらなければならないことが多すぎて、どれからやればいいのだろう?
とにかく身の回りから、整理していきましょう。
高知へ旅立つ前に、やることが山積みです

 

飛行機に乗って

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明日から高知に行きます。

私の大嫌いな飛行機に乗ります

きっと離陸と着陸は、歯を食いしばり、足を踏ん張っていることでしょう 

絶対に電車で高知まで行こうと思っていたのですが、飛行機ホテルパックは、
かなり格安だったので、ちょっとの我慢…

でも、今から緊張しています。

この曲を聴いて、空に憧れてみましょう

そうすれば、少しは恐怖もやわらぐかも…









「2013書TEN―変わる―」の模様は、来週レポートさせていただきます 

2013書TEN―変わる― IN高知

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7日から高知へ行き、先ほど戻りました。




2013書TENは、13日(水)の午後3時までです。


高知の皆様から作品に対し高評価をいただき、
3泊4日の高知旅行もうち半日は高知観光ができ、
美味しいものを沢山食べて、
とても楽しい旅行でした。

が、帰りの飛行機が問題でした 
不安定な気流のため、羽田空港の滑走路が混雑、
羽田沖で1時間ほど旋回、
その間はジェットコースター状態で、
あちこちから、「きゃー」なんて声も聞かれ、
小さな子の鳴き声、
隣に座った若いイケメンのお兄さんが、
「わぁ、怖」と何度も声をあげ、
激しい揺れに私も緊張の連続で、
生きた心地がしませんでした 

あ〜やっぱり、飛行機は怖いです 

今晩はヘロヘロなので、
高知旅行の模様は、明日からレポートさせていただきます

高知旅行

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寒気が一気に押し寄せ、何枚も重ね着をしています。
そろそろ暖房器具を準備しなければです。

昨晩、遅くに高知から戻り、今日はいささかボーとしています。
しかし、「2013書TEN」は、13日までの会期で、
まだ高知に残って下さるメンバーのことを思うと、申し訳ない思いです 

私なぞは、搬入日に出かけたものの、
会期の初日は、観光旅行に出かけてしまい、
遊び半分で、気構えが足りなかったと反省しております 

でも、楽しかったんです。
今日は、メンバー3名と回った高知観光の様子を…


土佐の高知のはりまやばしでぼうさんかんざし買うを見た
で有名な「はりまやばし」
情緒豊かで、とても可愛らしい橋でした。

高知観光の「MY遊バス」一日乗り放題1000円のチケットを近くのホテルで購入し、
「はりまやばし」のバス停より乗車。
桂浜→五台山展望台→竹林寺を回りました。

よく台風情報でテレビに出てくる桂浜。海岸の見事な景色ときれいな砂浜。
海を見つめる龍馬像はとても大きく圧倒されました。




五台山展望台からは、高知の街並みが一望できて、
雄大な景色に絶句。




五台山展望台から近くにある竹林寺は、真言宗智山派の寺院。四国八十八箇所霊場第三十一番札所です。
本堂と五重塔



境内の庭園は、苔むした静かな空間。
もみじの木が沢山あったのですが、暖かな高知はまだ葉は青く、
あと半月遅ければ、きっとみごとな紅葉が見られたのでしょう。





「MY遊バス」のチケットは、バスの他に高知市内を走り巡る市電も乗り放題。
懐かしい路面電車にも乗ってきました。


夜は、メンバー4人で、はりまやばし近くの郷土料理の「司」というお店へ。



かつおの塩たたき、焼き鯖寿司、青さのりの天ぷら、高知のちくわをいただき、
「船中八策」という地酒も美味しく 

高知旅を満喫の一日でした。

書展の模様は、後日レポートいたします。

2013書TEN―変わる― 私の好きな作品

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4日も家を留守にすると、いろいろな影響が出ています。

留守中の郵便物の整理をしたり、
FAXがプリントされずにたまっていたり、
台所では、お気に入りのサラダボールが真っ二つに割れていて…

明日までの会期の「2013書TEN―変わる―」ですが、
高知では、残りのメンバーの疲れが出ているのでは…と心配です。

本日は、私の好きな作品を3点ご紹介します。 




書TENの代表、翠泉先生の金文「古」
左に綺麗に飛んでいる飛沫の出し方を、皆さん質問されていました。
これも経験に裏付けられたものなので、そう簡単に出せるものではないでしょう。
きっとお部屋は墨だらけになるだろうと想像しています 




今回の高知展主任の双辰先生の「与謝野晶子の歌」
「冬の夜に流るる星の白き尾はすこし久しく光りたるかな」
流麗な線のながれに乗って、冬の夜に流星の光が見えるように感じます 



新潟の雞守齋先生の「男気」

「男気」って? 男らしい気質のことですが、
弱い者が苦しんでいるのを見のがせない気性をいうそうです。
面倒見のよい、優しい雞守齋先生らしい、言葉の選び方ですし、
作品をじ〜と見つめていると、非常に味わい深く感じられます 



本日は、これから師のお稽古で、横須賀へ。
時間がないので、レポートは明日へとさせていただきますが、

高知旅行で書く時間がとれず、お稽古に持っていく作品が書けていません。
こまりました 






2013書TEN―変わる― 私の好きな作品 その2

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本日で「2013書TEN―変わる―」が終了いたしました。
高知での開催ということで、私は前半しか会場にいられず、
高知の方々にはご迷惑をおかけしました。
ご来場をいただいた皆様、お世話になった方々に厚く御礼申し上げます 

昨日に続き、私の好きな作品を紹介させていただきます。



沙於里さんの「馬耳東風」
入口正面に飾られ、この作品が今回の書展の目玉になったように思います。
これは、馬をモチーフとした抽象作品です。
胴体の図太く勢いのある線が魅力的です。

「馬耳東風」とは、他人の意見や批評に注意を払わず、聞き流すことのたとえ。
もとは春風が馬の耳に吹く意。人が心地よいと感じる春風が吹いても、
馬は何も感じないように見えることからいうようです。

センス抜群で、もともと抽象がお得意の沙於里さんですが、
最近は文字性を意識されていたので、抽象を発表されるのは久しぶりとのことです。
文字を書いても抽象を書いてもどちらもステキです




桃太郎さん作「李青蓮三百六十日・・・」
李白の五言絶句「内(つま)に贈る」

三百六十日  三百六十日
日日醉如泥  日日に醉ひて泥の如し
雖爲李白婦  李白の婦爲ると雖も
何異太常妻  何ぞ太常の妻に異らん

一年三百六十日、毎日泥のように酔いつぶれている、これではお前が李白の妻といっても、あの太常の妻と同じだねという意。
太常の妻というのは、故事により夫を疑い夫によって投獄された妻をいうそうです。
酔っぱらいの夫をもって奥さんは大変だねという、桃さんの奥さんをいたわる気持ちが伝わってきます




翠香さんの「愚公山を移す」
どんな難事でも志をもって専念して努力すれば可能となることのたとえです。

今回のテーマは「変わる」ですが、
外的要因により「変わる」こともありますが、
自分の人生を振り返ると、ほとんどが「変える」ことを意識し、「変えよう」と努力をして
はじめて「変わる」ことができるように思うのです。
苦しく辛いことも「変える」努力をもって、自分が「変わる」ことができる。
この作品が教えてくれるように思います。

しかし、私の場合その「変える」努力が長続きせず、
思うように「変われない」というのが、実情ですが・・・


ますます冷え込んできました。
今日は今シーズン初めてホッカイロ装着しました。
でも、やっぱり日中は熱くなりすぎて…
ちょっと気が早かったですね 




2013書TEN―変わる― 私の好きな作品 その3

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今日は、午後から師と共に銀座へ出かけ、
現日会の前会長の富岳凌雲先生米寿記念 第37回藍雲会書展にお邪魔してきました。

療養中でしばらくお目にかかれない富岳先生は、やはり不在でしたが、
先生の仮名作品が13点も飾られていて、それは素晴らしいものでした 

写真を撮ってきましたので、後日アップさせていただきたいと思います。

銀座2丁目貿易ビル8階、銀座画廊にて17日(日)までの会期です。

本日の銀座は、早くもクリスマスバージョンのイルミネーションが美しく、
ブランドショップは特に華やかでした。



さて、昨日に引き続き、「2013書TEN―変わる―」の作品のご紹介を。

私がいつも「凄い」と思っている木原光威氏の作品です。



「私は気圏オペラの役者です」「東岩手火山」より
宮沢賢治の詩集『春と修羅』(大正十三年四月刊)に収められている長 詩の一部です。

木原氏の作品は、何の計算もなく、わだかまりもなく、束縛もなく、
おおらかに、ゆとりをもって書かれていますね。
現日会のスローガンである「自由と奔放」というのは、彼のためにあるように思います 

彼は私よりも年下ですが、私もいつか彼のような作品が書けるように
なりたいと思います。

今回は、先にご案内した通り、10名全員で研究作品として、
それぞれ違った「龍馬のことば」を書き、2本の巻子にまとめて展示しました。
その木原氏の作品です。



朱墨と黒墨を混ぜたそうです。
間のラインは、罫線のつもり。太さが違ったり、間隔が違ったり、
面白いアクセントになっています。



私の大の仲良し、星夏さんの作品です。



「片づけて秋明菊を挿しにけり」

そして、「龍馬のことば」は



「又あふと思ふ心を導にて道なき世にも出る旅かな」

どちらも素敵な仮名調の詩文です。

漢字も素敵な作品を書かれる彼女ですが、
仮名の線の素晴らしさは、目を見張るものがあります。
墨色や散らし書き、表具へのこだわり、センスが光る作品をいつも発表され、
その前向きな姿勢を私はお手本にさせてもらっています。
今回も、ずっと一緒に行動していたのですが、
ちょっと飲み足りなかったのでは? 



明日は、星夏さんと共に現日会の事務所に集まって、
現日会員の皆さまへ、会報と夏の書展の作品集を送る作業をします。
朝が早いので、今晩は早く寝なければ…
あら、、、もう明日になっちゃう。。。


2013書TEN―変わる― 私の作品 その1

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今日は厄日です。

鶯谷の現日会事務所で夏の書展の作品集や会報の発送作業のため、
午前10時に集合。
事務所の鍵を持っているのは私だけだったので、早めに家を出たのですが、
品川に着いたとたん、カバンの中に鍵が入っていない

品川の通路で頭の中が真っ白、顔は多分青ざめていたでしょう 
事務所が開かなければ、作業はできないので、ともに作業をしてくれるメンバーにメールをして
鶯谷の喫茶店で待機をしていただき、鍵を取りに戻りました。

お陰で作業は1時間15分遅れで開始。

しかし、皆さんの手際がよく、3時には作業終了。
3時半に宅急便の集荷があり、無事終了しました 

ほっとして帰り支度を急ぎ、トイレに駆け込んだところ、
ドアにゴツンとオデコをぶつけ、たんこぶ 

今日は散々な一日でした 

帰りに有楽町で下車。
書TENのメンバーである桃太郎さんが出品されている書展を拝見してきました。



有楽町の駅を降りてすぐ。素敵な書展です。
今日のいやな気分も、この書展で癒されました。
できれば、もう一度行こうかな…

さて、2013書TENの作品は、まだまだあるのですが、
本日は、恥ずかしながら、私の作品4点のうち2点ご紹介したいと思います。



太宰治の「人間失格」の一節です。
「自分が今まで阿鼻叫喚で生きて来た 所詮人間の世界に於いて たった一つ真理らしく思えたのは それだけだった ただ一さいは過ぎて行きます」

太宰の言葉には、人間の本音が赤裸々に表れているように思います。

太宰の言葉と重なる私がいるのです。
ただ一切は過ぎていきました。
過ぎたことにより、私は少し変わることができたと思っています。






「脱」
今の日本で「脱」と言えば、原発。
でも、日本は逆の方向に動きつつあるような…

今の時代、悪しき慣習・不合理なルールから脱出しなければ、
発展はありえない。
そんなことが、数多くあるように思います。

様々な場面で、「変わる」努力が必要です。


次回は、残り2点をアップします。
















2013書TEN―変わる― 私の作品 その2

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先ほど地震がありました 
我が家の地域は、震度3。
3回ぐらいに分けて、揺れがきました。

この一週間、「2013書TEN―変わる―」の紹介にお付き合いいただき、
有難うございました。

本日2点で高知展の模様は、終了といたします。



《陶淵明「帰去来辞」の「実の途に迷うこと其れ未だ遠からず、今の是にして昨の非なるを覚りぬ」から》
昨日は非と思ったことが、今日は是と思われること。
境遇が変わったために、考え方もすっかり変わってしまうことだそうです。

信念や思想が変わることは、恥ずかしいことのように思いがちですが、
間違っていたり、その状況にそぐわないものであれば、
直ちに訂正、修正しなければならないということでしょうね。

私は、いつも間違いだらけなので、訂正ばかりしています。
でも、間違いに気づくことが大切だと思います 


私の「龍馬のことば」です。



「世の人は我を何とも言わば言え わが成すことは我のみぞ知る」

ちょっと細かったなあ…と反省 
運筆のリズム、流れを意識しすぎました。
メンバー10名の作品を巻子にすると、
一体感があって嬉しいのですが、
皆さんの作品に比べて、寂しい印象。
龍馬の強い信念とは、ほど遠いなぁ・・・と。



もう一週間前になってしまったのですが、
9日の夜は、メンバーが全員集合して懇親会を行いました。

その会場が高知駅近くの「鶴巴良(つるはら)」という郷土料理のお店です。



このお店のおかみさんは、現日会の会員さんで、とても気さくな方です。
店内には、おかみさんのお人柄を表す、温かな雰囲気の作品が飾ってあります。

カツオの塩たたき、お刺身の盛り合わせ、田舎ずし、皿鉢料理、にゅー麺…
すごく美味しくいただきました。

酒豪ぞろいの書TENメンバー、ビールに土佐鶴、かなり飲みました 

皆様も高知へお越しの節は、「鶴巴良」へ是非お立ち寄りください。 



米寿記念 富岳凌雲書作展

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先日、伺った銀座画廊美術館での
現日会の名誉顧問でいらっしゃる、富岳凌雲先生の米寿記念の作品をご紹介します。


「山峡に こもろふ響 しづみゆき すみてするどき 川音とかはる」(窪田空穂)


「こころあらば たづねてきませ 鶯の こづたひちらす 梅の花みに」(良寛)


「一蝶を 放ちて蓮華 浄土かな」



「白雲は ひくくこごれば 暁の ひかりさしつつ 啼くほととぎす」(斎藤茂吉)



「梅しろし あたたかき日も さむき日も」(原 石鼎)

その他に大作、小品、多くの作品がありました。

ご自宅で療養中の富岳先生の作品を、こんなにたくさん拝見することができ、
私はとても感激でした。

しかも、その作品の力強いこと。

富岳先生が現日会の会長を勤めておられた頃、私は多くの励ましをいただき、
先生の温かく実直なお人柄をとても尊敬しています 

大好きな富岳先生にお会いできませんが、
近しい方々からご様子を伺い、
先生のご回復を心より祈っております。

(皆様に見ていただきたく、富岳先生にお断りなく、ブログに掲載させていただきました。
支障があるようでしたら、ご一報ください。)






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