Quantcast
Channel: 忘己利他
Viewing all 637 articles
Browse latest View live

第5回書を楽しむ麗川会 「しあわせ」

$
0
0



「第5回書を楽しむ麗川会展」は、
会期4日のうち、2日目を終了いたしました。

絶好のお天気に恵まれて、
ひっきりなしのお客様にご来場をいただき、
嬉しいかぎりです。
皆様に厚く御礼申し上げます







お客様に「書」をご覧いただくのは勿論なのですが、
「麗川会」のお祭りのようなイベントで、
会員相互に親睦をはかりながら、
楽しんでやっています

今回のポスターです。



会員の長老Yさんが、よく言われます。
「楽しい思いをさせていただき、しあわせです。」と。

私はその言葉を伺うと、とても嬉しい気持ちになります。



平和な世の中であり、
共に過ごす家族や仲間がいて、
健康で
書道が楽しめる。


うまく書けなくったって、
思い通りにならなくたって、
そんなことは、些細なこと。

この場にいられること、
共に過ごせること、

皆さんが「しあわせ」な思いをしてくださることで、
私も「しあわせ」になれます











第5回書を楽しむ麗川会展 終了

$
0
0
お蔭さまで「第5回書を楽しむ麗川会展」が終了いたしました。
ご来場くださった皆様に、厚く御礼申し上げます

出品者35名の小さな書展ですが、
ご来場の方々より
「前回よりずっと内容が充実した」との
お言葉をいただき、
手前味噌ではありますが、
誇らしく感じました。

また、出品者の自主性も発揮され、
会場装飾のお花や懇親会の準備は
会員有志が積極的にやってくださり、
嬉しい限りです



今回初出品された7名の方の作品をご紹介します。


流麗な線が見事なKさんの作品です。
百人一首で有名な
「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ」崇徳院のうたです。
御自宅が遠いので、御稽古に通われるのが大変ですが、
それでも熱心に頑張ってくださっています。



孟法師碑 Gさんの作品です。
2年前の麗川会展をご覧になって、
こんな書展に出品したいと思い、
入会されたそうです。
今回Gさんの作品を観に、
たくさんのお客様がお越し下さいました。



まだ入会されて半年ぐらいしか経っていない
Suさんですが、現在最も熱心で、
期待の新人です。
この「道」は、入会半年の成果、会心の作です。
誰でも最初の一歩はあるもの。
次回は、もっと充実の作品が観られることでしょう。



Soさんも入会されて1年半ぐらい。
一生懸命が伝わる作です。
まさに「無我夢中」
娘さんの御家族に囲まれて、
お幸せな一面が見れました。



高校生の時、仮名が得意だったM君が就職し、
仕事の合間に練習を重ねました。
「粘葉本和漢朗詠集」書いた経験のある方は、
御存知だと思いますが、
1枚書くのに1時間ぐらいかかります。
それでも根気よく、何回も集中して書きました。



麗川会で最も若い会員。
中学1年生のK君です。
まだ入会して数ヶ月。
永字八法の基本に挑戦中です。



「高野切第三種」全臨の部分です。
Iさんは入会されて一年ぐらいかと思いますが、
入会される前から上手なので、
私は何も指導していないような・・・
几帳面で気遣いをいつもしてくださる、
素敵な女性です。



ベテラン陣の力は勿論ですが、
今回の書展は、とくに新しい力が加わったことが、
頼もしい出来事でした。

明日は朝から片付け、搬出。
もうひと働き。
頑張ります



忘己利他の精神は・・・

$
0
0


第5回書を楽しむ麗川会展に出品した
私の作品「忘己利他」です。

このブログのタイトルを書いてみました。


このブログを立ち上げた際に、
「忘己利他」の精神を目標に・・・と
偉そうなことを書きましたが、
実践されているのか?
心に手を当てて、反省の日々です

「忘己利他」とは、
天台宗の開祖 伝教大師最澄の言葉の一部です。

悪事向己 好事与他、忘己利他、慈悲之極。

悪事は己に向け、好事は他に与え、
己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。



人間は自分勝手なものです。


自分のことよりも相手のことを思いやる心を持ち、
相手の幸福を願う、
そんな菩薩のような精神を持ちたい。
そこに自分のしあわせがあると思います。


「忘己利他」の読みは「もうこ りた」
つなげて読むと「もう懲りた」

混沌とした世相。
町行く人を見ていると、
コミュニケーションはなく、
周囲には目を向けず
スマホやアイホンに夢中です。


「もう懲りた」なんて言わないで、
周りの人々を気遣い、
明るい社会を作るように、
「忘己利他」の精神を実践していきたいものです




第40回玄黄書展

$
0
0


現日会 名誉顧問の國吉幸舟先生が主宰される
玄黄会の40回記念展が
銀座 鳩居堂4階で開催されています。



大正14年生まれの國吉先生は、
とてもお元気で、
穏やかな笑顔です。

「作品は下手くそでいい」と、
いつもおっしゃり、
私にとっては、救いの言葉のように感じますが、
その先生がおっしゃる「下手くそ」は、
古典に立脚し、
品格を備え、
読めなければならないという、
基本姿勢を大切にされています。

玄黄会の所属であり、
現日会事務局長 浅見先生の作品「至上」







ベテランぞろいの玄黄会です。
見ごたえがあります。

11日(日)まで

渡部大語先生個展

$
0
0


早稲田の駅を降りるなり、
学生の街らしく
たくさんの若者が行き来していました。

♪都の西北 早稲田の森に♪の
フレーズを口づさみながら
歩きました。

でもその先は知らないので、繰り返し



ご存知、大隈講堂を見ながら進むと、

27号館のショーウィンドーに
凄い迫力の大作が
目に飛び込んできます。











地下1階の会場には、
素敵な花の絵や写真とのコラボ、
マットが清楚な桜の花びらの模様だったり・・・

「花」をテーマに作られた作品は、
自然体で
優しく、おおらか、
気取りのない、人間味あふれる
作品群でした

15日(木)まで
ただし11日(日」はお休みです。


苦し紛れ

$
0
0
気がつけば、10月も半ば。
このところず~と書展に追われ、
8月のグループ墨花、
9月の書TEN、そして
10月には麗川会展と
続けてのハードスケジュール。

やっと一段落で、
今は気が抜けすぎてしまい、
風邪気味もあってゴロゴロしている

書展に来ていただいた方へ
お礼のお手紙を出さなければと思うのだが、
筆不精は相変わらず。

それぞれの書展について、
振り返ってみると、
作品は苦し紛れの間に合わせと猛省




「色即是空」

これは先日の麗川会展出品作。
寂しい壁があったので、
急遽色紙に貼って額に入れた。

これもその場しのぎの
間に合わせだが、
むしろこれが一番人気が高かった。

苦し紛れのほうが、
無駄な力が抜けて
良いのかなぁ~


第7回桑樹会書展

$
0
0


「秋風こんやも星空のました」山頭火の句

これは、現在高崎で開催されている
「第7回 桑樹会書展」に出品されている
リーダーの古屋李春氏の作品です。

現日会で仲良しの友人の書展開催

横浜から高崎まで、
湘南新宿ラインで2時間半。
最近は一本の電車で行けるようになりました。

今日は、鎌倉のIさんと一緒に行ったので、
長い道中でもおしゃべりをしていれば、
短く感じるだろうと・・・
でも途中高崎線にトラブルが起こり、
上下線不通に・・・
慌てて大宮で降りて、
新幹線に乗り換えました。

この桑樹会は、
現日会参与の大川清流先生が主宰されるいるのですが、
今回は先生の御体調が悪く、
その兄弟弟子であられる
久保田桂雪先生が、
皆さんの相談役を務めてくださっているとのことです。


菜根譚 久保田桂雪先生


頑張り屋の吉田朱炎さんもピンクで若々しい作品です。



群馬県では、昨年
富岡製糸場と絹産業遺産群が
世界遺産へ正式に登録されました。

それを記念して、
作品も


「糸」塩原秀華氏


「糸」高橋楓哥氏


「繭」古屋李春氏


「桑」高橋楓哥氏


天井が高く、明るい会場は、開放感に満ちて、
表具もモダンな工夫を凝らし、
すてきな作品が並んでいました。

遠い道のりも何のその。
たくさんの収穫をいただきました

会場は 市役所の隣の高崎シティギャラリー第2展示室
19日(月)まで
お近くの方は、お立ち寄りください。

かなしみは ちからに

$
0
0

宮澤賢治の言葉
「かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし」

本日午前0時をもって、フェイスブックを停止しました。

実は一ヶ月ほど前から
アメリカ人のお友達ができました。

私は英語が苦手なので、
外国のお友達申請はほとんどお受けしなかったのです。

でも彼は特別でした。
だって、
立派なお仕事をしていて、
ダンディーでイケメン

英語が苦手でも
辞書を片手に一生懸命やり取りをしていました。

一昨日突然彼から、
私がフェイスブックの停止を決心させる
申し出がありました。

とても、残念なことです


フェイスブックのお友達すべてにご挨拶せずに、
停止してしまったことが、
心残りです


フェイスブックでは、たくさんのお友達とつながることができました。
たくさんの情報をいただき、
多くの励ましの言葉をかけていただき、
有難うございました。

このブログは続けていかれると思います。

今後共宜しくお願いいたします。





御用心

$
0
0



秋晴れの日々、

でも、私の心は晴れずにいます。

先日、Facebookの停止をお知らせしましたが、
やはり詐欺だったという確信がもてました。

当初プロフィールには、アメリカの海軍最高司令官で、
ニューヨークの出身。
現在はシリアに駐留していると。

アメリカの軍人さんが、現在どのような状況で、
シリアの内戦を沈静化しようとするのか、
半分ジャーナリスト気分で、
質問を繰り返していたのですが、
私の質問にはほとんど返答はありませんでした。
軍事秘密だから、答えてもらえないかと、
しっかり信用していた、馬鹿な私です。

お金の要求があった時点で、怪しいと思い、
断り続け、
Facebookを停止しました。


実際金銭的な被害はなかったので、
深みにはまらずによかった

私がお金を要求されたとだけメッセージに書いたら、
友人のIさんからは、
「どこのどいつですか?ぶっ飛ばしに行ってやる」と、
電話をいただき、
「シリア」と言うと、彼は絶句


多くの皆様からたくさんのご心配のコメントをいただき、
只々、感謝感激です。

本日、とあるブログで、
この写真に御用心。
この写真がでたら、
詐欺
という記事を見つけました。

まさにその写真です

(その写真の人物は、写真を利用されただけのようですが・・・)


人を騙したり、傷つけたり、
人間の心の欠落を目の当たりにすると、
悲しくなります。

「勧善懲悪」の世界が理想なのですが、
実際は、そうなることが稀で、
世知辛い世の中になっていますね

皆様もお気を付けください。

雲のない日

$
0
0



八木重吉詩集 秋の瞳より「雲」

くものある日
くもは かなしい
くもの ない日
そらは さびしい


雲一つない
空を見上げ、
この詩が浮かぶ。

子供の頃、
雲はどこに行くのだろうと
行方を確かめたくて、
雲の流れる方向に
歩いていた。

空の彼方、
誰かが自分を見ていると
信じて疑わなかった。


亡き父と母と祖父と祖母と・・・

そして神様がきっといる。

スローライフ

$
0
0
昨日から、年賀はがきの売り出しが始まったと。
10月も残り少なくなり、もう年末。。。

このまま進むと、
私の人生、あっという間に終わってしまうと、
焦りを感じ、
頭の中をよぎるのは、
「スローライフ」

スローライフとは、
ゆっくり生活することですが、
ただ単にのんびりとするのではなく、
スピードを出すと見えなくなったり忘れがちになったりする
愛や感謝、喜びや楽しみ、
精神的豊かさを取り戻すのが本当の意味だそうです。

スピードを落とすことで、
早すぎて見えなかったことが、見えてくる。

でも、スピードを落としたからといって、
一日24時間は変わらない訳ですから、
充実した人生を送れるか否か
そこがポイントだと思うのです。



「照顧却下」

古い作品です。
自分の足元をよくよく見よという意。

まず自分の足元を見て
自分のことをよく反省すべき。

また、身近なことに気をつけよという意味もあるそうです。
立ち止まることの大切さですね。

たくさん反省すべきことがあるし、
身近なことに目を配られていない。。。

とりあえず、今日やるべきことを
やるしかないのです。
毎日がその繰り返し。
でも、いままでよりもゆっくり進みましょう。

スローライフを心がけつつ



麗川会 顔真卿を書く

$
0
0
11月に入りました。
日毎に肌寒くなってきました。


先月第5回麗川会展が終了し、
ほっと一段落と思いきや、
10月の課題とした、「鉛筆で般若心経」が
かなり集中を要し、いつも賑やかな教室がし~んと静まり返り、
皆さんせっせと書かれていました。

本日は8月・9月の課題であった
「顔真卿」の作品のご紹介です。

顔真卿(709~785)は、唐代中期の政治家、書家です。
顔真卿の楷書は、
唐の三大書家である欧陽詢・虞世南・ちょ遂良によって築かれた楷書の典型の上に立脚しつつ、
顔法とよばれる独自の書風で、
剛気と重厚さにあふれ、向勢が強く、
蚕頭燕尾(さんとうえんび)(起筆が蚕の頭、右払いが燕の尾のような形をしている)の特徴を加味し、
多くの碑文があります。

一方、顔真卿の行草書の代表作は、
顔真卿三稿と呼ばれ、
「祭姪文稿」「祭伯父文稿」「争坐位文稿」の名品があります。

「祭姪文稿」は、唐の乾元元年(758年)に書かれ、
安禄山の乱で賊軍に惨殺された甥の顔季明に捧げた弔辞の草稿です。
顔真卿50歳の時の書で、顔真卿の悲憤の念がほとばしるような書と言われています。

その一部分
「毎慰人心」(つねに人の心を慰める)


Kさんの作品です。
ボリュームのある顔法の特徴をよく捉え、
にじみのある半紙を敢えて用い、
線質の訓練の成果が表れていると思います。



Hさんの作品です。
半紙で書いた後、発展型として、八つ切りへと展開しました。
紙が大きいこともあり、のびのびと大らかな魅力ある作品となっています。


「争坐位文稿」は、広徳二年(764年)に
顔真卿が尚書右僕射の郭英乂(かくえいがい)に与えた手紙の草稿です。

内容は英乂が百官集会(諸官の集会)の折、座位を乱したことに対して、
朝廷の権威をそこなったとして抗議したものだそうです。


その一部分「百寮之師長」多くの役人の上に立つ人という意。


Mさんの作品です。
努力の成果です。
半紙から半切への展開を心がけられ、
麗川会展でも立派な作品を発表されました。
筆の動きがなめらかで、細部まで手本をよく観ています。



Tさんの作品です。
熟練の腕前。品位あり、格調が高い作品です。
紙面のバランスが、抜群に良いです。


教室では、楷書が得意な人、行書が好きな人、仮名が合っている人、
創作が得意な人、
様々です。

でも、それぞれがいろいろなものにチャレンジして、
書の幅を広げる成果が期待でき、
自分にあったものを見つける機会にもなると思います。




11月のお稽古予定

上大岡教室 午前10:00より    11/14(土) 11/21(土) 11/29(日)
阪東橋教室 午後2:00より     11/5(木) 11/19(木)
杉田教室  午後3時より     11/14(土) 11/21(土) 11/29(日)

12月のお稽古予定

上大岡教室 午前10:00より    12/5(土) 12/12(土) 12/19(土)
阪東橋教室 午後2:00より     12/3(木) 12/17(木)
杉田教室  午後3時より     12/5(土) 12/19(土)


麗川会では、若干名会員を募集しています。
初心者大歓迎。
お気軽に見学にいらしてください



霜月の書展は

$
0
0
11月の声を聞き、
寒さが一挙に押し寄せてきた感じ。
明日は、もっと寒くなるという予報です。

昨晩は、厚めの布団を出して、
寒さ対策をしました。

もっと寒くなると、
毛布にボアシーツ、そして湯たんぽと
段階を踏んでいきます。
私の冷え性は、年ごとにひどくなります。



「芸術の秋」
ゆったりと美術館やギャラリーを巡り歩きたいのですが、
なかなかゆっくりとはしていられません。

でも、今回是非伺いたい、伺う予定の書展をご紹介します。



大東文化大学の書道科1期生の3人のグループ展です。
若い友人のKさんが出品されています。
関東近辺の方は、是非お出かけください。

11月2日(月)~8日(日)10:00~17:00(最終日は14:00まで)
上野の森美術館ギャラリーにて







岩手県にお住まいの沢村澄子さんが東京で個展をされます。
以前何回か個展にお邪魔し、お話させていただいたことがあるのですが、
しばらくご無沙汰でした。
岩手の方だと思ったら、大阪のご出身で話される言葉は関西弁、
そして、新潟大学で書を学ばれたとのこと。

岩手では、各所でワークショップをされたり、幅広くご活躍です。
澄子さんの「いろはうた」は、とても心に沁みる作品です。

今回は、友人のIさんからお誘いいただいたので、是非伺いたいと思うのですが、
果たして時間が許すでしようか???

法性寺の襖。
ギャラリー アビアント2会場での開催のようです。




すごく遠いのですが、高知の谷合双辰先生が
初めての個展を開催されます。

私は大嫌いな飛行機に乗って、今週末に高知へ。
今から飛行機が怖くて、ドキドキしています。
どうか揺れずに






高知にお住まいの方は、是非是非お出かけください。




ピカソの言葉

$
0
0
ピカソの言葉「いかなる創造的活動も最初は破壊的活動である」

これまでのものを破壊して、それから創造がはじまる。

これまでの因習や価値観や概念を全て破壊することに
出発点がある。

観る人に感動を与えるなどというのは、
おこがましい。

創る側の心の奥底を、観る人に訴えたいという欲求。

観て欲しい。感じて欲しい。
理解してほしい。

そんな「叫び」が、創造へ繋がる。


「叫」





破壊・・・大きな課題だ。




秋晴れの一日

$
0
0
清々しい秋晴れの一日。

本日は、東京へ出かける用事があったので、
上野・銀座の書展めぐりを兼ねて出かけてきました。

先日ご案内した、「第5回 月歩展」
上野の森美術館の前は休館の表示。

あれ????一瞬、絶望感。
しかし、休館と思ったら、横のギャラリーの入口は開いていて、
書展が開催されていました。

よかったぁ~



若い男性3人のグループ展です。
うち2名は、篆刻を得意とされているようで、
中央のテーブルには、篆刻作品がたくさん並べられ、
壁面には篆刻作品のほか、篆書、隷書、楷書、そして絵も・・・
軸の表具も自分でされたり、印の台座も手作りとか・・・

昔の中国の文人は、絵を書き、書も書き、印も彫り、そして表具まで自分でしたのです。
そんな人達を見習いたいと・・・と出品者のMさんは解説されていました。
若い方なのに凄いです。



一方私の知人のIさんは、行書と北魏風の漢字仮名混じり書の大作をメインに、
小品の漢字かなまじり書を数多く出品されていました。

彼の作品は、自作の俳句や詩や言葉をモチーフとし、
それが今の彼を映し出していて、とてもロマンチックなのです。

いろいろな制約を跳ね除けて、
気取りなく、力みなく、自然体で、
自分の作品と向き合っている直向きな彼の情熱が伺えます。


会期中につき遠慮気味に、
私が一番お気に入りの2点をご紹介。


御両親への愛情が一杯つまった作品だとお見受けしました



たくさんの小品の中の1点です。
いろいろな活動の中で、その場その場で感じたことをそのまま作品にされているようです。
「ボクは ボクは」 男のロマンを感じます

現在の書道界、彼らは逸材です。
私たち高齢世代(←まだ高齢とは認めたくはないけれど・・・)は、
彼らの応援団にならなければと思います。
それが今後の書道界を盛り上げることになると思うのです。
8日まで開催されています。
是非お立ち寄りください。



上野へ行ったので、東京都美術館で開催中の奎星展へ。
久しぶりに伺いました。

出品点数の多い公募展。

知っている方の作品を探すだけでも大変で・・・



奎星展と言えば、稲村雲洞先生「目耕」




そして、書TENのメンバーである、桃太郎さん「風に立つ」




今回受賞をされた常重先生は、とても素敵なおじさまで、今年お知り合いになりました。


お断りなく掲載させていただいています。
支障がございましたら、御一報いただけますよう、お願いいたします。


その後、銀座へ回って、
銀座画廊の内藤望山先生の個展と
セントラル美術館の創玄展へ。
やはり中野北溟先生と石飛博光先生の作品は、熟達の作、ダントツでした










飛行機はやっぱり怖い

$
0
0
ここ数日、雨模様の分厚い雲が垂れ込めています。

その分厚い雲を、飛行機に乗って、尚更実感しました。

雲の中は、真っ白で何も見えなくて、
飛行機はガタガタと揺れました
長い時間ジェットコースターに乗っているような。
ここ何十年もジェットコースターには、乗っていないけれど、
多分そうです。

飛行機なんか、絶対に乗るものか
と、思っていたのに、やっぱり乗ってしまいました。
乗るたびに、やめておけばよかったと、
後悔しきりなのです

私の飛行機嫌いは、
乗るたびにエスカレートしていきます。



今回、高知へ行ったのは、
「谷合双辰 書展 心の形―今―」を
拝見するためにです。






現日会常任理事として、
書TENのメンバーとして、
谷合先生とは親しくお付き合いさせていただいてるので、
怖い飛行機も「なんのその」、
と、思ってはみたものの



書展は、谷合先生の自作の詩をメインに、
多種多様な作品の数々。


 自詠「秋の蝶 よりそふ二人 ふかし愛」

作品の根底には、谷合先生の優しさが溢れ、
反面強い意志も感じられました


自詠 「あなたがいる わたしがいる あなたのひろいこころにつつまれ 私はいる・・・・」



帰りは、ANAの機体デザイン賞に選ばれた、
世界の子供がペイントされている飛行機に乗ったのですが、


機内に入ってしまえば、そんなことは関係なく、
高知を飛び立ちました。



やっぱり帰りも揺れる。
行きより、もっと揺れた

着陸の時は、足を必死に踏ん張ってブレーキかけていたけど、
なんの意味もないと、自分で自分を笑ってしまった


昨日羽田に着いて、一日以上経つというのに、
まだ、空の上を飛んでいるような、
地に足がつかない私です。


万歩計

$
0
0
今日の万歩計は、10806歩。
私にとっては、展覧会めぐりをしながら、よく歩いた一日でした

友人のIさんから、お誘いをいただき、
先日お知らせした、沢村澄子さんの個展へ伺うことができました。


押上と言えば、スカイツリー。



待ち合わせ時間より少し早く着いたので、
スカイツリーの下まで行ってきました。
でも、高所恐怖症だから、絶対に登れない







東京メトロ浅草線 押上駅A2より
徒歩10分ぐらいの法性寺

2階の大広間の襖は、
ものすごい迫力の作品が・・・
絶句。。。。
口をぽかんと開けて見入ってしまいました

残念ながら、撮影NG。
お伝えできないのが、とても残念です。

お寺の他に、都バスで3つぐらい移動した吾妻橋というところに、
アサヒのスーパードライビル、通称「う○こビル」
ビルの上にう○このようなモニュメントがあるビルの下に
ギャラリー アビアントがあります。
こちらは沢村さんの小品ですが、とても味のある作品でした。


書展を拝見した後、
隅田川にかかる吾妻橋渡り、
浅草へ。
橋の近くの川岸には、
水上バスの乗り場があります。↓



銀座線に乗って上野へ移動。



東京都美術館で開催されている
「現代童画展」へ。



友人のKさんが出品されていて、
会員佳作賞を受賞されたというお知らせをいただきました。


Kさんの「あなたと私」


普段黒と白の世界だけの私には、
カラフルな絵の世界は、
とても眩く感じました。



同じ都美術館にて、
開催されている
「書燈社展」



船本芳雲先生の大きな作品が
その力の大きさを感じさせてくれました。

家へ帰って、万歩計を見たら、
1万歩越え。

今日は、ちょっとだけ「やったね」気分です

風のように歩く

$
0
0
「重いものをみんな棄てると、風のように歩けそうです」

高村光太郎の名言です。

気持ちよい小春日和の一日

このところ、ちょっとだけ時間の余裕ができているので、
健康のため、ウォーキングを心がけています

とは言っても、大したものではなく、
港南台駅前まで、食料の買いだしに出かける程度です。




いつもは車でサッとすませてしまうのですが、
今日は往復1時間半ぐらい歩き、
6025歩でした。

一日1万歩と言いますが、
なかなか届きません。


お気に入りのスニーカーを履いて、
出かけます。



このリュックは、京都のおじいちゃんにもらったものです。



行きは、カラのリュックを私が背負うのですが、
帰りは、食料品をたくさんに詰め込んで、
背負うのは、主人の担当です。

私は、風のように歩いています。


自分が、肩に重過ぎるものを背負っていると感じた時、
それを誰かにお願いしてしまったり、
周りの方に分散することも、
時には必要かもしれません。

そうすれば、
自分は風のように動くことができ、
よい方向に向いてくれるように
思うのです。

我が家の場合、泣きをみるのは、
いつも主人なのですが・・・

札幌の友人から

$
0
0
現日会の会員は、大勢なので、
全ての方を存じあげているわけではありませんが、
同じ会に所属している同士なのですから、
できるだけ多くの方と親しくさせていただければと思います。

現日会の副会長でいらした 故 梅津鳴上先生のご門弟で、
先生の作風を継承され、いつも力作を発表されている、
札幌の千風さんという方がいらっしゃいます。

以前から私は密かに注目していた書家さんなのですが、
たまたま今年の夏の現日書展懇親会にて、お話する機会があり、
お友達になりました。

「インターネットやっていますか?
私ブログをやっているんですけど・・・」
と勇気をもってブログの宣伝をすると、

「私、大好きで、いつも見ています」と
びっくりするお返事

こんないい加減なブログでも、
思わぬところに読者がいてくださったことに
驚きました。


その千風さんが、
昨日メールをくださり、
素敵な掛け軸の写真を2点送ってくださったので、
ご紹介します。



千風さんは、掛け軸作成の勉強もされているのですが、
この作品は、千風さんの作品をご友人が仕立ててくださったそうです。
素材は、紙。
白い紙をフリーハンドで縦に穴を作って
そこに裏から緑の紙を貼って、詩の表現に
合わせた...とか。

カジュアルでタペストリー風。
作品が少し左にずらしてあるところがおしゃれです。




この作品は、書も表具もご本人の作。
千風さんのお弟子さんで、
80歳の生徒さんが絽の着物の端切れを
くださったので、、それで作ったそうです。

凄く落ち着いた感じで、
作品が粋な訪問着をきているようです

作品は、どんな額に入れるか、どんな軸にするかによって、
表情が変わるものです。

その表具まで自分で作ってしまうというのは、
素晴らしいことだと思います。



故 梅津先生は、岩手県一関にお住まいで、
泰然とした悠大な書風でした。
そして、誰とでもお話をしてくださる温かで謙虚なお人柄。
皆に愛される方でした。

その梅津先生の作風を基盤に持っておられる
千風さんの作品は、やはり大らかで自然体。
優しい気持ちにしてくれます。

北海道は遠いですが、
素敵なお友達ができて、
嬉しいです。

ますます千風さんのご発展を・・・
そのうち書道界にセンプウを巻き起こされることを
期待しています






 

ご冥福を祈って・・・

$
0
0
美術評論家・書道ジャーナル主幹の小野寺啓治先生の訃報は、
書道界に大きなショックを与えたことでしょう。

私は11月2日の亡くなられた当日、
現日会の事務所で仕事をしていた時に
訃報に接しました。

これまで書道界に大きな足跡を残され、
その功績は輝かしいものです。

まだまだお元気で
私たちの道しるべになっていただきたかったのに、
とても残念でたまりません。

書展にお越しくださっては、
私の顔を見るなり、
「元気か?」と声をかけて下さいました。

私の作品については、
手厳しいご批評をいつもくださったのですが、
時には褒めてくださることも
ありました。


毎年発行される「書作品年鑑」では、
多くの書家の作品を、美の追求という観点から
鋭く批評されていました。

若輩の私も、大きく取り上げていただき、
その批評は、私の指針となるものでした。
小野寺先生が、私について書いてくださった文に
以下のようなものがあります。

「書で何を語り表すかということに、
新しい世代の一つの葛藤を示している。
その方向は書の古典の特色を現代的に消化して
書法の美を継続することから脱皮し、
いま生きる人間の情熱を
自らが確立した線と運動を通し
新たな造形で展開する。…」

↓ これは今年6月に発行された「書作品年鑑」で



↓ そのP198とP199に私の記事を載せていただいています。




本日「季刊 書道ジャーナル 123号」
書道ジャーナルの最終号が届きました。
先生がお亡くなりになったことで、この雑誌も廃刊となるようです。



その最終号の第55回現日書展掲載のトップページに、
私の作品を、「いちおし」作品として
取り上げてくださっていたのです。


左上が私の作品

小野寺先生に最後の贈りものをいただき、
本日は、先生のご冥福を祈りつつ、
書道ジャーナル最終号を拝見いたしました。

先生からいただいた励ましを胸に、
これからも頑張っていかなければと
思います。

合掌




Viewing all 637 articles
Browse latest View live