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梅雨だる~

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本格的な梅雨。
蒸し暑く、不安定なお天気が続いています。

この時期、
倦怠感や肩こり、憂鬱感に悩まされる女性が多いそうです。

お天気が悪いと、私も気分が重くなってしまいます。
若い頃交通事故での頚椎捻挫の影響でしょうか?


気分一新、
楽しいことを考えよう。

グズグズしていないで、
身体を動かそう。

そう思いながら、
やっぱり座っている。

せめて、ブログの更新でも・・・




またまた、展覧会の案内が届いています。



冨岳凌雲先生門下のかな作品を中心とする社中展です。
先生は、ご病気療養中ですが、
門下の方々が力を合わせて、
鳩居堂にて開催です。






ブログのお仲間の書展です。
三鷹はちょっと遠いけれど、
見てみたい書展です。

井上有一氏に捧ぐ「書の解放」
とても興味深いです。


横浜元町では




友人の日下部さんが、
着物のリメイクの展示会を開かれます。
年に2回の展示会。
頑張っておられますね。

7月5日(日)にも、山下公演前のホテルニューグランドでの
横浜ゾンタクラブギフトフェアーに出店されるとか。

元町の展示会、ニューグランドへごついでがありましたら、
お出かけください。


そして、そして、

今回はいよいよ横浜へ来てくれました。

私が大ファンのCACA現代アート書作家協会の展覧会。





「2015 書アート展 IN YOKOHAMA」

(前略)
脱日本・脱書道・脱常識・脱模倣・脱組織・脱法則、
のこれら原点に立ち戻った「書のアートショー」をFEEL・・・・
感じていただければ(後略)

このパンフに書かれた言葉です。


銀座では、敬愛する石飛博光先生の個展が。






以上、展覧会が一杯です。

「梅雨だる~」なんて言って、
家でゴロゴロしていられません











木に登る

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先日、私の作品を欲しいとおっしゃってくださる方があり、
掛け軸ならば、すぐに出せますと、
手持ちの「日月」の掛け軸をお送りしました。



小学生の娘さんがいらっしゃるので、
娘さんにも読んでいただけると、
これをチョイスしたのです。

彼は若い方ながら、
書を熱心に学び、かなりの腕前。
とても謙虚で、真摯に芸術を追求され、
意識の高い方です。

その彼が、私なんぞの作品を欲しいとおっしゃってくださり、
私も図に乗ってしまって・・・


すると昨日、彼からメールをいただき、

(前略)
「・・・先ほど、御軸を拡げさせていただきましたところ、
家内と娘も、感嘆の声をあげました。
私の作品はもちろんのこと、●●の作品を見ても、
家内はほとんど褒めることがありませんが、
今夜は何かが違っておりました。
はっきりと「何かが違うんだよ」と申しておりました。
私にとりましては、最も身近な、最も手ごわい評論家であります。
娘の方が、まだ少し気を使ってくれるようです。

油煙の光沢が印象的な日の字から、
月へと展開する空間のエネルギー、
立ち上る気、などと
私がコメント申し上げるのは失礼の限りですが、
今 目前に置かせていただいていることが、
信じられないような思いがいたします。・・・」
(後略)


すてきなコメントが、嬉しく
こんなに褒めていただいて感謝です。

これまで、作品を欲しいとのお申し出をいただくと、
半信半疑で、本当に私の作品なぞで良いの?
と、先方に申し訳ない思いでしたが、

今回ますます高い木に登ってしまったので、
これからは、みなさんに喜んでいただける作品が書けるような
気がしています。













祈りのかたち

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本日4時をもって、坂本沙於里さんの個展が終了します。



初日に伺ったものの、会期中もう一度お邪魔したいと思っていたのですが、
とうとう伺えず、残念です

写真は今度来た時に・・・と思っていたので、
あまり撮影していなくって・・・





ご本人のブログにも、解説付きで紹介されていますので、
是非是非ご覧ください。

今回のこの個展のテーマは「祈りのかたち」

ご本人は次のように思いを語られています。


        祈りのかたち

   生きていると、いろんな出来事が行ったり来たり。

  今までは祈りというと、誰かや何かにお願いをする受け身のイメージがありました。
  
  ある日、祈りは、日々泣いたり笑ったり、時にどうにもならない現実に
  出くわしたりする中で、自分自身への問いかけだったり、励ましだったり
  するのかもしれないと思うようになりました。

  祈りは、受動ではなく能動なのだと。

  そう思ったら、起きる全てが新しいチャレンジへのきっかけなのかも、と。(後略)


沙於里さんは、とても前向きです。

最近、私は彼女に元気をもらっています。

自分を変えようとする勇気、
素晴らしいことです。

「祈り」というのは、私たちは人間を超えた神仏などに祈ることを言いますが、
彼女は、それを自分自身への問いかけ、励ましだと・・・
それは、決して自己中心ではなく、周りの家族や友人や同居の猫のことを考えながら、
自分の人生を切り開いているのです。






今ある現実を見つめ、ご自分の力信じ、
これからの人生、書の道を邁進してもらいたいと思います



ああ・・・落款印

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落款印とは落成款識印(らくせいかんしいん)の略で
「できあがったしるしをいれる」という意味だそうです。

自分の雅号が彫られた印を押す事によって、
自分の作品である事を示します。

また、印を押すことで、黒と白の端に朱が入り、
作品を格段に引き立たせる効果があります。

私は篆刻が得意ではなく、
いつも根付師を本職とする友人に印を彫ってもらっています。

かな作品は、主に彼女が製作した変形印を押すのですが、
その変形印が
うまく押せないのです。

勿論印が悪いわけではありません。
私の集中力の無さというか、ドジだからです。
それも度々です。



今回も夏の書展の作品を珍しく早く書き上げ、
作品に変形印を押したところ、



あちゃ~

また、へんな方向をむいている。

ショックです

第39回藍雲会書展

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6月があと数日で終わってしまいます。

今年も半分が過ぎ去り、
この半期を振り返ると、
何をやっていたのだろう

毎日一生懸命やっていたような、
ダラダラ言い訳しながら、なまけていたような、

今年の後半は、胸を張って、
「頑張った」と言えるようにしたいものです。

本日は、雨模様の中、
銀座鳩居堂で開催されている
「第39回 藍雲会書展」にお邪魔してきました。

富岳凌雲先生のご社中の書展。
昨年は秋の開催でした。

先生は、病気療養中で御不在ですが、
先生の力強い作品にお目にかかることができました。


「壽」

>「山路来て なにやらゆかし すみれ草」

ご門下の高橋さん
最近、非常に熱心に書いておられ、拝見するたびに作品への熱意が激しくなっているように感じます。


「松かげのいはまをくぐる水の音 涼しくかよふひぐらしの聲」

同じく吉成さん
男性ですが、どうしてこんなに色っぽい線が書けるのだろうと憧れをもって拝見しています。




やはり、鳩居堂画廊は落ち着いて拝見でき、作品が映えて見えます





銀座へ向かう途中、立ち寄った上大岡のお菓子屋さん。
お客様が七夕の願い事を書けるように、
店先にカラフルな短冊が置いてある。



ちょうど小さなお嬢さんが、
お母さんに字を教わりながら短冊を書いていた。
「あら、上手に書けたわね」と
声をかけると、

隣にいた店員さんが、
「お客様もいかがですか?」と。

「いえいえ」とお断りして立ち去ったが、

欲深い私のお願いごとは、たくさんありすぎて、
短冊のような小さな紙には書ききれないのです









夕焼けを見ると

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「愚」
夏のグループ展の下書き
3×6尺の紙に一文字のつもりが、余白がもたない。
だんだん紙が小さくなっていく。




今日の夕焼けも茜色。

港南台のスーパーの駐車場から撮影。
早く夕食にしなければと、帰宅を急ぐところ、
しばらく眺めていた。

夕焼けを見ると、
明日も今日と変わらず、
幸せな日が来ますように
と、願います。

このところ、物忘れが激しい私。

鍵を閉めたかしら?
鍋の火は消したかしら?
墨磨り機のスイッチは切ったかしら?

確認するのを忘れて出かけてしまったり、


確認したのを忘れて、
二度三度確認行動をしたり・・・

頭の中どうなっちゃっているのだろう。

自分のドジが、
笑い事じゃなくなってきた


井上有一三昧

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今日は友人のIさんからお誘いをいただき、
菊池寛実記念 智美術館での「遠くて近い 井上有一展」(~26日まで)と
三鷹芸術文化センターにて開催されている
「第七回 天作会展―井上有一に捧ぐ『書の解放』展―」(~5日まで)へ伺った。



私は書を始めた当初より、
井上有一氏の大ファンで、
「愚徹」「上」「東京大空襲」など
その代表作は、別次元の憧れの作品

今回智美術館に展示されていた
作品の数々に、有一氏の情熱、エネルギーを感じ、
有一氏のありのままの裸の姿、率直で純朴な人間性が
表現されていた。







智美術簡、玄関前


智美術館 エントランスには、篠田桃紅さんの作品が



智美術館は、格式高い、おしゃれな空間。
照明を落とし、スポットで作品を浮き上がらせている。
なおさら、有一氏の作品が神秘的で、威厳に満ちたものに。

残念ながら、写真撮影は不可なので、
帰りに図録を購入する。



Iさんと虎ノ門ヒルズのおしゃれなレストランでランチの後
三鷹へ移動。

「第七回 天作会展―井上有一に捧ぐ『書の解放』展―」へ。
ブログやFacebookでのお友達が
出品されている展覧会です。



井上有一氏と親交の深かった美術評論家のU氏が中心となって、
開催されているようで。

ちょっと変わっていたのは、作品の横にキャプションがなく、
誰の作品?と、初めは思ってしまった。
でも、その作品を鑑賞するのに、キャプションは邪魔なのかもしれない。
ないほうが、純粋に作品を楽しんだり、
先入観に侵されない、自由な見方ができると、
作品を見ながら思った。

でも、やはり馴染みのある方の作品は、
すぐにわかった。

「写真をとってもよいですか?」
と、受付の方にうかがったら、
「作家さんのご許可があれば」
とのお答え。

アチャ
ご許可はいただいていないのだけど・・・
フライングして、大阪のMさんの作品は、
人気がなくなったところで
パチリ

Mさん、見に行かれない方のために、
ブログに掲載してもよろしいてすか?



Facebookでいつも素敵な作品を発表されている
N先生にお目にかかり、
井上有一氏へのオマージュとして、
作品を書かれたというお話を伺い、
ますますN先生の作品が魅力的に感じた。

「書の解放」展と名付けられたこの展覧会だが、
その名のとおり、自縛から解き放たれ、
人々が書作の自由を謳歌する喜びが感じられ、
観る私は、その解放感に圧倒された。

以下、井上有一氏の言葉

「書程 生活の中に生かされ得る極めて簡素な、端的な、
しかも深い芸術は、世界に類があるまい。

書は万人のものである。
書を解放せよ。
書家よ、その看板を下せ。
誰人もみな書家であらねばならぬ。
書家よ、裸になれ。
思い切って一切を棄てて一個の人間として出直せ。
私は何よりも先ず、私自身に向かって、
こう叫ぶのである。(後略)」


「書家」なんて、言わない。
まず、一個の人間になるように
心がけよう










技術を捨てる

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昨日伺った「第七回 天作会展」より

ブログ掲載のご許可をいただいたので
早速アップします。

大阪在住の森本順子氏の作品3点











私は今回はじめて、彼女の作品の前に立った。
これまでブログやFacebookで度々拝見していたが、
実際は、まだ会ったこともない彼女の息遣いが感じられる
思いがした。

私のようなものが、森本さんの作品にコメントするのは、
おこがましいが、率直な感想として・・・


素朴である。
気取りがない。
純真という言葉が似合う。


凄く高度な技術がある方だろう。
が、その技術を棄て、
全てを脱ぎ捨てて、
「素」になっている。

自分をさらけ出しているのだ。
それが難しい。
その難しいことを、
やってのけている。

「魂の塊」と彼女は言っていた。
なるほど・・・
これまでも彼女の書は凄いと思っていたが、
ますます情熱は強く、
その火が燃え滾っているのだと感じる。




もうお一人、昨日はじめてお目にかかり、
気さくにお話を聞かせてくださった、
中嶋先生の作



「花」と「月」

井上有一氏の作品に衝撃を受けて、
井上有一氏のオマージュとして、
作品を書かれていると。

有一氏が筆圧をかけて線を引くのに対して、
「花」は逆に紙に筆を接触させない方法で書かれた作品だそうで。
新しいことを開拓していった有一氏に習い、
御自分も新しい書への挑戦をされておられるとのこと。

壁面にゆったりと飾られた作品は、スポットに照らされて、
私のハートに迫り来るものを感じさせてくれた。

先生の温かいお人柄と、かっこよさにメロメロ。
大ファンになってしまって

中嶋先生、撮影のご許可はOKだったのですが、
ブログ掲載のご許可はいただいていません。
勝手に申し訳ありません。
支障あるようでしたら、御一報くださいませ



ちょっとだけ 上機嫌

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暑くなりました。

汗が滴り落ちます。


でも、汗をかくことが心地よくて。

今日は一日作品制作に没頭していたんです。



8月に大船で開催のグループ墨花展の作品制作真っ最中。




加えて、9月に東京芸術劇場の書TENの作品の下書きをば。




10月はじめには、麗川会の社中展があるのでして・・・

そんなこんなで、

下手くそ顧みず、作品を排出しています。


今日は、少し調子がよかったので、

ちょっとだけ上機嫌


夜は、8月2日からの現日書展の準備をしています。

出品者全員の釈文のチェック

ここ数日かかって、やっと終わりました



第55回記念 現日書展 

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私が所属している「現日会」
最大イベントである「現日書展」が、
今回は第55回記念展を迎える。

8月2日(日)~10日(月)
AM9:30~PM5:30
8月3日は休館 最終日はPM1:00まで
上野恩賜公園内 東京都美術館 
ロビー階第1、第2展示室 
1階第1、第2、第3展示室

例年数名が
全紙縦2枚継(270cm)、横10枚幅(700cm)の
特別枠で出品するのだが、
今回私がその枠をいただき、
昨年の10月から、大作制作を続けてきた。

今年は、終戦70周年の年であることから、
故 峠三吉氏の
広島 原爆詩集より「八月六日」
という詩をモチーフとしている。



あの閃光が忘れえようか
瞬時に街頭の三万は消え
おしつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え
渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿を踏み
焼け焦げた布を腰にまとって
泣きながら群れ歩いた裸体の行列
石地蔵のように散乱した錬兵場の屍体
つながれた筏へ這いより折り重なった河岸の群れも
焼けつく火光の中に
下敷きのまま生きていた母や弟や町のあたりも
焼けうつり
兵器廠の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片目つぶれの、半身あかむけの、
誰がたれとも分からぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで
金ダライにとぶ蝿の羽音だけ
三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
そのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!

 
言うまでもなく、原爆被害の悲惨さを伝える詩。
被爆直後の壮絶な様子を表現し、
核兵器の恐ろしさ、
争いを無くしたいという平和への祈り・
人間への愛を、
現代に訴えることを主眼としたが、
戦争を知らない世代の私が、
戦争の恐ろしさを伝えることは、
とても足りない部分が多い。

両親や祖父母から聞いた
戦争体験は生々しいものだった。
戦争体験者の高齢化が進み、
現代の人々にどれだけ戦争の悲惨さ、
むごたらしさを伝えることができているのだろうか?

国会では、
本日安保法案が可決され、
憲法の見直し、集団的自衛権、
先の戦争の痛みを忘れたかのような方向に進みつつある。
他国からの脅威と言っているが、
日本が自らこぶしを振り上げているように感じるのは、
私だけだろうか?
人間が作ってしまった原子力の恐ろしさ、
福島であんな事故があったのに、
政治家はその痛みを忘れてしまったのか?

この峠三吉の詩の解説を読むと、
「三吉の詩は、被爆直後の様子を十分表すことが出来ていない」
「それは、三吉が詩を書く能力が足りなかったわけではない。
その筆舌に尽くせぬ状況を表すだけの言語がなかったのだ」と。
日本語には、その悲惨で壮絶な様子を表す言葉がなかったのだ。
言葉がなかったのであれば、その三吉の思いを「書」で・・・
と意気込んでみたが、
果たしてどうであろう?

まだまだ足りないところだらけの作品であるが、
この夏、私の作品の前に立っていただき、
現代の日本を考えるきっかけであったり、
平和への祈りであったり、
人間を大切に思う気持ちであったり・・・
様々に感じていただければ、幸いと思う。

今日の東京はあつかった

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銀座のど真ん中、午後1時過ぎ。
人が多いので、さらに暑く感じます。

人の波から、聞こえてくる会話は、
中国語が大きな声で、
日本語は小声です。

「石飛博光書展 2015 ―奏でる・ことば―」(24日まで)







4丁目交差点、
和光のショーウィンド。

その中の一点



和光6階のギャラりーには、
石飛博光先生の作品が所狭しと
飾られていて、
多数の観覧者の熱気が溢れていました。

銀座のど真ん中で、
こんな大きな個展ができるなんて、
さすが、石飛先生です。

熟達の技、
書への情熱、
純真で誠実なお人柄から、
この作品群が出来上がっていると感じました


銀座へ行く前に、
大崎のO美術館での
「第44回 龍峽書道会小品展」へ(本日最終日)



フェイスブックでお友達になった
R子さんが初めて出品されたというので、
伺いました。



「開帙抱琴」書物を開き、琴を抱き吟じ、楽しむことの意

初出品にもかかわらず、
堂々としたものです。
彼女の熱い思いが伝わってきます。

どんな熟練者であっても、
たとえ初学者であっても、
書は、同じように皆が楽しめるもの。

書は万人のものです












産経国際書展 席上揮毫

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うだるような暑さの中、
第55回記念 現日書展の搬入作業で、
本日は朝から都美術館地下の作品整理室で仕事をしていました

午後2時頃、上の階へあがり、
都美術館で開催されている
「第32回 産経国際書展」へ。

作品を拝見するのは勿論ですが、
産経国際書会常任顧問・現日会理事長であられる
竹澤玉鈴先生の席上揮毫を見せていただくことができました。





席上揮毫会場は、大勢の人だかり。
でも、とても和やかな雰囲気で、
笑顔あり、歓声あり、拍手あり

なにより竹澤先生らしかったのは、
墨を入れる容器が、お味噌を入れてあったプラスチックだったり、
お手伝いの方は数名いるけれど、下敷きが汚れると
御自分で反故紙で下敷きを拭いていらしたり、


(御自分で四つん這いになって下敷きを拭いておられます)

庶民的で、温かく、人を気遣われるお人柄が
しみじみ感じられる
席上揮毫のお姿と、
意志の強い迫力の作品や、
ほっとする作品の数々を
観せてくださいました。




(産経国際書展 幹部の先生方の作品)




産経国際書展は、31日まで
それが終了すると、8月2日よりいよいよ第55回現日書展です


努力は裏切られる時もある

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高校生の生徒たちに
「努力は裏切らない。
繰り返し書く事が大切」と
いつも言っている。

でも、裏切られる時もある



何がいけなかったのか?

自分を信じ、
間違いなくやってきた。

思いを込めて書き上げた。

でも、違った。

結局は、才能がない。
センスがない。
能力がない。
力量が足りない。
それが原因だ。



途端に作品は色あせた。

何も伝わらないものになっていた。


野球の王貞治さんは、

「努力しても報われないことがあるだろうか。
たとえ結果に結びつかなくても、努力したということが必ずや生きてくるのではないだろうか。
それでも報われないとしたら、それはまだ、努力とはいえないのではないだろうか」
と。


やっぱり努力が足りないのか・・・


陸上の為末さんは、

「人生の前半は努力すれば夢は叶うでいいと思う。
でもどこかのタイミングでそれを客観視しないと人生が辛い。
努力すれば夢は叶う→叶っていない現在の自分→原因は自分の努力不足。
努力原理主義を抜けられなかった人は、
こんな自分を許せなくて何かを呪って生きていく」


なるほど・・・
もう努力したって、才能が伸びるわけではないのだ。
私も自分が許せなくて仕方なかった。

明日からは、努力なんて言葉は使わない。
所詮、大したことない作品なのだ

平和への祈り

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この八月は、終戦70周年を迎えます。
6日の広島、9日の長崎、そして15日の終戦。

今、私たちの笑顔のある暮しは、
戦争の痛みがあったからこそ得られているものだと
思うのです。

先にお知らせした通り、
本日より東京都美術館で
「第55回記念 現日書展」が開催されます。

ロビー階の第1室に、私の作品
峠 三吉の原爆詩集より「八月六日」が
展示されています。

筆舌に尽くしがたい被爆直後の様子、
峠 三吉の人間を大切に思う気持ち、
私の未熟な腕では十分に表現しきれていないのですが、
ご覧いただきたく存じます。






安保法案・集団的自衛権・憲法解釈・
日本の未来を懸念し、
世界の平和を祈りつつ・・・


第55回記念 現日書展 暑さに負けず

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昨日の会場です。
海外の団体さんがお越しになり、
とても賑やかでした。



それにしても、ものすごい暑さですね。
その暑さにも負けず、
昨日は麗川会の現日書展見学会で、
上大岡からマイクロバスに乗って、
21名で東京都美術館へ出かけました

このバスツアーも今回で3回目。
90才に近い出品者の方々や
車椅子を利用される方がいらっしゃり、
大変好評をいただいています。

途中、体力が弱っていらっしゃる方が、熱中症?と伺い、
心配もしましたが、何とか無事に見学することができました。

会場で集合写真を撮ったのですが、
どういうわけだか、ピンボケで・・・
ボツとなりました。
すみません。

会場内を皆で回り
自分の作品の前に立たれると、
「恥ずかしい」と言いながら、
満面の笑顔です。

お互いに「よく頑張って書いたわね」と、
健闘を讃え合い、
「来年は、もっと書けるよ」と、
励まし合い。

出品にこぎつけるまでには、
何度も何度も書き直して、
苦しく地道な修練が繰り返されたことを、
私は知っています。

皆様に大きな拍手を送りたいと思います

2時間、会場内を歩き回ると、
帰りのバスは、ぐったりで、
それでもおしゃべりすることは、
たくさんありました。



4時に上大岡到着。
楽しいバスツアーでした







広島 原爆の日 70周年

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70年前の今日、八月六日、八時十五分に
広島に原子爆弾が投下された。
広島につづき、九日には長崎にも。

日本は世界で唯一の被爆国だから、
核兵器の恐ろしさを世界に伝えなければならないはず。

でも、実際は、被爆体験を風化させ、
再び恐ろしい戦争への道を踏み出そうとしている。

私たちが、今 平穏な生活を送っていられるのも、
好きなものを食べ、安心して眠れるのも、
笑顔で家族や友人と暮らせるのも・・・
みんな、平和であるからこそ。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ、
あの時代の人々の苦悩を思い、
核兵器の使用を絶対に繰り返してはならないという叫びと
平和への祈りを込めて、
この作品を書きました。

まだまだ未熟な腕で
十分に表現できてはいないが


広島 原爆の日に皆さんに
是非ご覧いただきたいのです。



峠 三吉 原爆詩集より「八月六日」

現在、開催中 第55回記念 現日書展出品作(東京都美術館)

本紙寸法 縦270センチ 横700センチ



第55回記念 現日書展 本日最終日

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8月2日から開催している
「第55回記念 現日書展」が
本日で最終日を迎える。

本当に厳しい暑さにもかかわらず、
お出かけくださった方々に感謝です

今回新たな出会いをいただいた方があり、
より親しくさせていただいた方もあり、
人と人との結びつきの
有り難さを感じました



昨日は55回の祝賀会で、
御来賓の大先生から、
お声をかけていただき、
大緊張

おまけにスピーチまでするはめとなり、
コチコチ、タジタジで・・・

上野精養軒のフルコースを、
何を食べたか?
覚えていない。

とにもかくにも、
今回の書展は、いろいろな意味で、
とても意義深かったことは確か。

本日最終日は、
午後2時まで。
私は、当番で
朝から会場に詰めています。


第24回書展 グループ墨花 ご案内

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現日書展が一昨日終了しましたが、
まだ、荷物の後片付けがあり、
本日は、鶯谷の事務所で半日作業。

明後日は、5名で作品集の編集作業です。

ホッとする暇のないまま、
今週末より、次の書展へ突入。。。





「第24回書展 グループ墨花」
8月15日(土)~17日(月)
15日は12:00より

鎌倉芸術館 ギャラリー1
(JR大船駅下車 徒歩10分)



恒例鎌倉芸術館のグループ展ですが、
例年はギャラリー2なのに、
今年は広いギャラリー1へ移動しております。

広いということは、作品も大きく、多いということで・・・
果たしてどうなりますことやら、
15日の朝、陳列してみないとわかりません

そんなスリルと、24年間の経験と、
6名のメンバーのチームワークと、
作品以外に楽しめるものがあるかもしれません。

今回のテーマは「ともに」
誰とともに生きるのでしょう
何とともに過ごすのでしょう

暑い時期ですが、ご来場いただければ
嬉しいです。

私は会期3日間、全て在廊の予定です。





ありがたき反響

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現日展が終わり、
多くの方にご覧いただいたにもかかわらず、
まだ、お礼の手紙やメールを出すことができていません

しかし、私の作品について、ありがたい反響をいただいています







Mさんからはメールにて、

「本日、ようやくその執念の御大作との邂逅が叶いました。
テーマ・モチーフ、作品の大きさ、筆の躍動、字形、墨色、墨量、構成、そして発表のタイミングまで、あらゆる要素が結集した大傑作を前に、しばし圧倒され、茫然といたしました。」と。






また、Tさんよりの残暑見舞いのはがきに
添えられていたメッセージ、

「御作の迫力に圧倒され、しばらく立ち尽くしました。
悲惨な恐ろしい光景が浮かび、
人々のうめき、叫び声が聞こえて、
文字一つ一つが、人のようで衝撃を受けました。
以前長崎の爆心地近くに住んでおりましたが、
今だに魂がさまよっている気配がするそうです」と。





皆様に作品をご覧いただき、
感想をおきかせいただき、
とても照れくさいのですが、
すごく嬉しいです。
(本日掲載の写真はYoz Pageよりお借りしました。)

日付変わって、
本日より「第24回書展 グループ墨花」



昨日気づいたのですが、
またまた、失敗。

案内はがきをお送りするのを
忘れてしまった方が多く・・・

この記事をご覧の方は、
宜しくお願いいたします




第24回書展 グループ墨花 初日

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昨日、「第24回書展 グループ墨花」の初日を迎え、
午後からのオープンにもかかわらず、
150名ものお客様がご来場くださいました。

途切れないお客様への対応に、
昼食をとる時間もとれず、
午後4時ごろ、さすがにお腹が空きすぎて、
控え室でおにぎりを慌てて、
頬張りました。

本当に嬉しい悲鳴です。

案内はがきでご紹介した、
私の作品


「ずっと一緒に歩いていたい」

今回は例年の会場に比べて、
広々しているので、
明るい雰囲気です。

いつも廊下にはみ出ている作品が、
室内におさまり、
とても充実した空間となりました。

会期は短く、
17日(月)まで。



お時間がありましたら、
おでかけください。

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