<卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
唱歌『夏は来ぬ』は、作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助により1896年に発表。
「卯の花(うのはな)」。
これは初夏に白い花を咲かせるウツギの花を指します。
旧暦の4月(卯月)頃に咲くことから「卯月の花」=「卯の花」と呼ばれました。
「忍音(しのびね)」とは、
その年に初めて聞かれるホトトギスの鳴き声を指し、
『古今和歌集』や『枕草子』などにも登場する古語の一つです。
「明治は遠くなりにけり」ですが、
当時の自然を愛する心、
人々の心の豊かさを表している歌だと思います。
競書雑誌の参考手本として
初心者でも取り組み易いように、読みやすく、自然体で書きました。
書は、文字を通して、情感を表現できるものです。
5月の爽やかなイメージを作品に載せられたらいいなぁ~と
さて、五月の声を聞き、
ゴールデンウィークの後半は、
「第53回 賀墨書展」
師が亡くなって、一年が経ちましたが、
門弟一同、力を合わせて、
師の教えを継承していきたいと思います。
5月5日(土)~8日(火)10:00~17:00
最終日は15:30まで
横須賀文化会館3階ギャラリー
京急 横須賀中央駅より徒歩10分
お時間がありましたら、お出かけください。