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Channel: 忘己利他
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第57回現日書展④ 私の好きな作品

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じめじめとしたお天気が続きます。

夏休みだというのに、ちっとも夏らしくなく、
夏休みが終わった頃に、また暑くなるのではないでしょうか?



先日から続けている現日書展の作品紹介ですが、
本日は私のお気に入りの作品をば・・・


現日書展は、「自由と奔放」「一人一党」をスローガンに掲げ、
みんなそれぞれ違った雰囲気の作品が書けるよう、
独自の個性を大切にしています。


以下は、その個性的な作品を書かれる代表と言っていいかもしれません。




佐藤千風氏 「寒山詩」

独特の文字の表情をもっています。
文字の中の空間を広く取り、そして行間・文字間隔は狭く。
文字の方向性も考えられていて、目を引く作品です。
札幌にお住まいで、今回の書展には上京されず、
写真を送ったら、とても喜んでくださいました。




伊地知星夏氏「野菊さき 今年もしむる 紅の帯」

書展中、私はこの作品が気になって仕方ありませんでした。
「野」をテーマとした研究作品なので、小品ですが、
「今年もしむる」の見事な伸びやかな線、
「紅の帯」の憎たらしいくらいに大胆な行の傾き。
地道に積み上げられた成果(せいか)だと思います。




中谷翠泉氏「治女」

金文作家として活躍されている中谷先生の作品は、
いつもモダンで、引き込まれます。
作品は線が大事とその線質への拘りは半端ではありません。




木原光威氏「山頭火の句 寒い雲がいそぐ」

さすがにスゴイ。
スゴイとしか言いようがない。
「雲」という文字、とても凡人には書けないわ。



これにて、第57回現日書展の紹介は終了です。
ご覧いただき有難うございました。

次回はグループ墨花の作品紹介の予定です。


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