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Channel: 忘己利他
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大切な人との別れ

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2か月ブログをお休みしていました。
知人のSさんから
「ブログをいつも楽しみにしているのですが、ご無沙汰なのでペンをとりました・・・」と
お便りをいただき、奮い立ちました。
Sさん、有難うございます。

今年に入って、いろいろなことが駆け巡っています。
一生懸命努力してきたことが、
徒労に終わって落ち込んでしまったり。
自信を失っていたりと・・・
ブログには、ポジティブなことは書きたいと思っても、
愚痴ばかりになってしまうで、
アップするのを控えていました。


2月 神奈川代表書家展出品作
「森羅万象」


さて、やはり悲しい話で申し訳ないのですが、

4月10日、私の師匠が亡くなりました。

私にとっては、偉大で大切な人でした。
厳しく、よく叱られましたが、
どんな人にも気を遣われる優しい方でした。

生徒が駄作を持っていくと渋い顔をしながら
「まあまあだな」と言われ、
少し良い作品は、「未だかつてない傑作だ」と
嬉しそうに褒めてくださいました。
私達は、その言葉によって、
書き直しか否かを判断したものです。

昨年秋にくも膜下出血で倒れられ、
手術・入院をされていましたが、
再起叶わず残念です。

倒れられる前日、先生のお宅へ伺い、
お話しをしてきたのですが、
「先生、これで失礼します」と申し上げると、
「もう、帰っちゃうのかよ」と
寂しそうに私の顔を見上げられたのが忘れられません。
それが先生との最後の会話となりました。

入院中もお見舞いに伺いたかったけれど、
それも叶わず。
最期まで先生のおそばに着いていたかったと
心残りでなりません。
いずれこの時が来ることはわかっていても、
大切な人とのお別れは辛いものです。

先生の魂が、いつも私と共に居てくれると思いつつ、
ご冥福をお祈りいたします。

合掌

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