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Channel: 忘己利他
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第21回 蘭秀会書展 その2

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ここ数日の寒さに、ストーブや、電気カーペットにご活躍いただき、
またまた冬のセーターを引っ張り出しています。

先日伺った蘭秀会書展の作品紹介です。
昨日で、会期終了しました。

麗川会からも、何人か伺ったようですね。

まず、私がもっとも惹かれた、沙於里さんの抽象作品「馬耳東風」

        

そして、「天地為我爐 萬物一何小」
    
        

ここ数年うかがっているこの書展ですが、
今年は沙於里さんの作品が輝いて見えました。
表現する喜びが感じられ、躍動感があります。

特に「馬耳東風」の馬は、何者にも動じない、ブレない精神の強さを感じます。

書は「文字を書くもの」と言った概念を払い除け、
作者の心像や形のないものを、自由に表現する抽象が最近注目を集めています。

前衛とか墨象とも言われていますが、紙にただ滅茶苦茶に書けば良いのではなく、
そこには思想があり、情感があり、思惑があると。

沙於里さんの作品を拝見し、

風に乗って空高く舞い上がるような、
すべてをさらけ出し、自分を開放したような
遥か遠くを見据えているような

そして、希望の光へ進む彼女が見えました




次にお母様の作品は、例年その熟達の技術と世俗を超越するような品格に脱帽です。
「もう年だから…」とかおっしゃいますが、
これからもず〜と、すてきな作品を見せていただきたいと思います。

         


         


お母様の師で、故 中平南谿先生の御作品。「天衣無縫」

         

亡くなられてもなお、人々に慕われている書家のお一人です。




         






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