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Channel: 忘己利他
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贅沢ランチ

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しばらくブログの更新をお休みし、
冬眠が長く、申し訳ありません。

カラカラの乾燥が一昨日の雨で和らぎ、
その雨の中

新宿の都庁隣のハイアットリージェンシー東京という
ホテルの鉄板焼きレストランへ行ってきました。

先輩の中谷翠泉先生が、
このお店の看板などを書いておられるということで、
その作品を拝見し、美味しいランチをいただいて参りました。

天井の高いロビーのシャンデリアは煌々と輝き




お店の入り口のガラス戸に、中谷先生の作品。



メニューの表やお箸、コースターにも
中谷先生が書かれたロゴが印刷されていました。







窓の外は都庁が聳え立ち、



磨き上げられた鉄板の前に座って、



分厚いお肉と魚介と野菜



イケメンのコックさんの見事な手さばきを見ながら、





豪華なランチをいただきました。







(サラダとデザートは写真撮り忘れました。)


その美味しいこと、美味しいこと。

たまには、こんな贅沢もいいですよね。





第26回神奈川代表書家展

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桜木町のゴールデン文具さん主催、
神奈川代表書家展が昨日から開催されています。(19日まで)



昨日は出品者の懇親会に久しぶりに参加させていただきました。

さすが県を代表する先生方の作品で、
「なるほど」と唸る作品が多いです。







私のは・・・



今年も「恥ずかしや」ですが、
来年こそは胸を張れる作品を目ざし、
精進いたします。

皆様、お時間がありましたら、ご高覧ください。

顔真卿作戦成功

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一昨日、やっと行ってきました。東京国立博物館の顔真卿展に。
評判通り、いや、評判以上に素晴らしかったです。



顔真卿の祭姪文稿、多宝塔碑をはじめ、
懐素の自叙帖、千金帖。
そして久隔帖、漢崔子玉座右銘、金剛般若経解題、伊都内親王願文、玉泉帖、……
黄庭堅・趙之謙など。
真筆は、立体感があって文字が浮き出ているように感じました。
古い時代のものが、現代の我々に与えてくれる感動は大きいです。



朝7時半に家を出て、
9時20分に上野公園口で友人と待ち合わせ、
博物館の9時半の開門と同時に入場。

一目散に祭姪文稿を目掛けました。
すでに列はできていましたが、10分ほど待って、
作品の前に辿り着くことができました。

10分で観れるなんて、
見事「顔真卿作戦」成功です。
混んでいる時間帯は1時間以上並ぶそうですね。

春節の時期は過ぎたというのに、中国の方が多く、
係員が「立ち止まらずに進んでください」と促すのを無視して、
熱心に見ておられました。

私はたまたまその中国の方の後ろに付いて、
立ち止まらないように心がけているけれど、
前が進まないから仕方ないといった顔をして、
ちゃっかりとじっくりと観てまいりました。

後ろに並んでいる方には申し訳なかったのですが・・・

第59回 現日春季書展

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六本木の国立新美術館 3階3B室にて、
明日より3月4日まで 
第59回 現日春季書展が開催されます。
(2月26日(火)は休館日)



お時間がありましたら、
ご高覧いただけますよう、
お願いいたします。

3月1日(金)に
私は当番で会場におりますので、
お声がけください。

私の拙作は、
入り口の正面に
展示されています。

第59回現日春季書展 開催中です。

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先日ご案内した、第59回現日春季書展は
会期が半分過ぎてしまいましたが、
3月4日(月)まで、開催しています。





お時間がございましたら、ご高覧いただけますよう、
お願いいたします。

今回、私の作品は、
まるで書き込み足らず、
酷い作品を出品してしまった・・・
と、書展に向かう足取りが重かったのですが、

どういうわけだか、
同人特別賞に選ばれ、
最低と思っていた作品が、
賞をいただいたお蔭で、
少しはマシに見えてくるようになりました

そのマシに見えてきた作品です




「まことに人生 一瞬の夢
ゴム風船の美しさかな 」
中原中也の詩より

スッキリ

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日本の唱歌『朧月夜(おぼろづきよ)』の一節です。
春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を表しています。


すっかり春の陽気となり、
コートを脱いで出掛けられると油断していたら、
とたんに風邪をひいて、
ここ数日、咳をコンコン、鼻水ダラダラ
少し熱が出ました。

でも今日はやっと回復。

そして体調が悪い中で、領収書の山と格闘していた確定申告も終了し
スッキリしました。

気分は晴れやかです。

今日はちょっと嬉しいことがあって、
そのおかげでスッキリなのかもしれません



最近我が家では、
掃除機が壊れ
電気ポットも調子が悪く、
デジカメも画面が曇り
私のスマホはネットが使えなくて・・・
いろいろ買い替えが必要です

軽い財布を眺めつつ、
気分はスッキリでも、
全てがクリアーという訳にはいかず、
カスミがかかって、
先が見えないわぁ~~~

アンパンマン列車に乗って高知へ

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飛行機に乗れない訳ではないけど、
できれば乗りたくない
飛行機嫌い。

今回の高知旅行は、
先輩の谷合双辰先生の個展を拝見する目的で、
横浜発→京都一泊→高知一泊→京都一泊→横浜着の
3泊4日の電車の旅でした。
京都は観光ではなく、主人の実家で過ごしました。

岡山で新幹線から土讃線に乗り換えようとホームに向かうと
そこには真っ赤なボディーにかわいいアンパンマンが描かれている電車が待っていました。





こんな電車に乗れるなんて嬉しいと
テンション高めで乗り込みましたが、
乗ってしまうと中から外が見えるわけではなく、
シートの固い、古い車両でした。

でも瀬戸大橋を渡る際の瀬戸内の島々を眺め、
途中の大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)という名勝地は、
長い年月に亙り、激しい水流に浸食されたであろう岩石が厳しい表情を見せ、
渓流の水は青く澄んで美しく、
山々の緑とのコントラストを楽しむことができました。











高知に到着したアンパンマン列車です。
ドーム型の駅舎に生えています。




駅前では土佐三志士像が出迎えてくれ、
土佐藩の幕末のヒーローである3人は、
左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎です。



これまで3回高知に来たことがあるのですが、
これまでは飛行機に乗って来たので、空港のみの使用で
高知駅に来るのは初めて。

そして高知城もひろめ市場も今回初めて行ってみました。





一番の目的は
谷合双辰先生の個展を拝見すること。
お弟子さんたちとのコラボ展で、
会場を2つに仕切って、
手前のスペースがお弟子さん達の創辰社書展。
お見事な臨書を書かれた折帖が机上にいくつも並び、
壁面には濃紺にマットを統一したパネル作品。





谷合先生は、いつも
心を表現することを念頭に置かれていますが、
今回も数多くの作品を発表され、
中でも私が最も心を動かされた作品は、
繊細な仮名や優しい詩文作品ではなく、
力強さみなぎる
先生の決意が伝わる作品でした。



「善人が沈黙するとき 悪がはびこる」

 
「愚公移山」
大きなことでも、根気よく努力し続ければ必ず成功すること。
愚公という老人の家の前に二つの大きな山があり、
どこに行くにも迂回しなければいけなかった。
不便なので山を切り崩し、平にしようとしたときに嘲笑するものもいたが、
何代にも渡ってやれば出来ると山を崩し始めた。
愚公の熱意を感じた天帝が二つの山を移した故事から。



書展終了後、谷合先生とご一緒に
「いろ葉」という高知駅近くの知人のお店にて夕食。



新鮮なお魚と都会では珍しい野菜など
たくさん食べさせていただきました。



看板を大きく出していない隠れ家のようなお店です。
高知にいらしたときは、是非お立ち寄りください。



お店の玄関に飾られていたお雛様。
小さく可愛かったので、思わずシャッターを切りました。








「令和」みんなで書きました。

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新年度を迎えました。
気持ちを新たにして、
今後も麗川会のお稽古で、
皆様に書を楽しんでいただけるよう、
努力をしてまいりたいと思います。

昨日のお稽古は、新たな3名の仲間を加え、
ちょっとウキウキ気分となりました。

先日新元号の発表。
5月からは新時代の幕開けです。

万葉集の
「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
という一節から出典したもの。
安倍首相は、
「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、
文化が生まれ育つという意味が込められている」
という談話を発表しました。

「心を寄せ合う」「文化が生まれ育つ」
こんなキーワードから
これからの新たな時代への期待が高まるのは、
私だけでしょうか?

昨日の阪東橋教室の皆さんは、
新元号の「令和」を書きました。

私が準備した「令和」の手本です。



それを見ながら、
添削なしでも、立派に書かれました。



これから何度も書かなければならない「令和」という文字です。
他の教室でも、皆さんに練習していただきたいと思っています。


さて、来週から開催される書展のご案内です。

銀座 鳩居堂画廊にて、
「現日代表書家展」
4月9日(火)~14日(日)11:00~19:00(最終日は17:00まで)

小品展ですが、お近くにお越しの節は是非お立ち寄りください。

私は9日(火)と10日(水)に当番で在廊の予定です。










現日会代表書家展part8 

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銀座の鳩居堂画廊で開催の
「現日会代表書家展part8」が、
昨日終了いたしました。

沢山のご来場をいただき、
誠に有難うございました。


銀座の一等地にある鳩居堂にて、
作品を発表できることは、
書を志す者として、
大変幸せなことです

半紙大のパネルでの小品展ですが、
各自の個性を大切にした書展となりました。

私の作品は「無」です。












ウグイスの声

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桜に代わってツツジが咲き始め、
うららかな陽気となりました。

昨日は、春のミニ散策に、
我が家から15分ほどのところにある、
舞岡公園へ主人と出かけてきました。







新緑が美しく、自然豊かな公園内は、
ウグイスの鳴き声を高らかに聴くことができました。



ウグイスの声を聴いたのは、
何年ぶりだろう?
「ホーホケキョ」「ホーホケキョ」と
私も一緒に鳴いてみました

昔ながらの田園風景を再現し、
田植えを体験できるところもあるのですが、
まだ、その季節には早く、
土を掘り起こして、田おこしをしているようでした。

普段歩きなれている道は、
木も草もないコンクリートだらけの街ですが、
たまには自然に戻れる機会を得ると、
その美しさや素朴さ、そして生命の力強さに
感動します。


さて、教室の話題です。
2年おきに「書を楽しむ麗川会展」という
教室の展覧会を開催しているのですが、
今年の秋はその開催に向けて
準備を進めています。

ところが、会場のギャラリーの抽選にはずれてしまい・・・
私の気持ちは、暗雲が立ち込めています。

しかし、それを振り払うべく、
教室ではメンバーがステキな作品を書いてくれました。



杉田教室のI.Sさんの作品です。後半の三角形の構成が良いと思います。



上大岡教室のI.Mさんの作品です。漢数字の変幻自在な表現に参りました。

皆さんが一生懸命力を伸ばされるので、
私も会場確保に向けて
頑張ります。(勝算はないのですが・・・)

ホーホケキョ


第54回賀墨書展のご案内

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まもなく「平成」が終了します。

そして新しい「令和」の時代を迎えますが、
「平成」の最終を飾って(?)

4月28日(日)~30日(火)
「第54回 賀墨書展」を
横須賀文化会館3階ギャラリーにて開催いたします。



2年前に亡くなった師匠の教えを引き継いでいこうと、
出品者一同、力のこもった作品を発表しています。

お近くにお越しの節は、
是非お立ち寄りください。



平成を振り返ると、大きな災害が相次ぎましたね。

私自身、30年という月日は、悲喜交々色々なことがありましたが、
こうして現在平穏な生活が送れていることは
幸せなことだと思います。

皆様にとって、令和の時代が、
明るい日々でありますように・・・
ファレルウィリアムズの「Happy}というアップテンポな一曲を。


Pharrell Williams - Happy (Official Music Video)

お薦め

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本日は、横浜にお住いの方に
お薦めの書展とお店をご紹介です。





私の大好きな書家 沢村澄子さんが
現在、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA で開催されている
「monochrome dream」という書展に出品されています。(28日(日)17:00まで)

FEI ART MUSEUM YOKOHAMA は、横浜駅西口のダイヤモンド地下街を抜けて、
南12番出口から地上に上がったところにある歩道橋を渡ったところにあります。

本日午後伺ったところ、ちょうど沢村さんがいらして、
お目にかかることができました。

精錬された明るく落ち着いた会場は、とても居心地がよく、
沢村さんの作品は、自然体でありながら、鬼気迫る作風、
素材の工夫を凝らし、黒と白の深い世界を見事に表現されていました。

会場風景↓





本日は、桜木町のゴールデン文具さんのお稽古だったのですが、
午後1時のお稽古開始の前に4名で待ち合わせて、
教室のメンバーのTさんがお薦めくださる
関内の「甚平」というお寿司屋さんでランチを食べました。

「甚平」は関内南口から書道をやっている方ならば知っている
横浜キョー和の一本手前の細い路地を入ったところにあります。


サラダとお味噌汁が付いて、なんとこれで980円


11:30から開店ですが、11:30より少し前から、
お店の前に行列ができる人気ぶりです。

店内はそんなに広くなく、12名ぐらいで満席となりますが、
とてもスッキリとした落ち着いた雰囲気。

今度は夜に飲みに来たいわ







平成の終わりに

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まもなく「平成」が終わろうとしています。
寂しい気持ちもありますが、
「令和」が、穏やかで明るい新時代であってほしいと
期待しています。

「平成」の最後の3日間で開催した、
「第54回賀墨書展」がお陰様で本日終了いたしました。

お出かけいただいた皆様、
誠に有難うございました。

群馬から、栃木から、埼玉から、
そして高知からお越しくださった方もあり、
只々、感謝の日々です。



私の作品
「村山槐多詩 一本のガランス」です。

村山槐多という人は、赤い色を基調に絵を書かれた画家であり、詩人です。
22歳という若さで亡くなられ、貧しい生活の中、病に倒れ、死を意識して、
生きてゆくことができない悔しさ、歯がゆさを作品に表されました。

ガランスとは、深紅を表し、この詩では赤い絵の具を指します。

この作品は、絵具を塗るようなイメージと
槐多が死を目前にした悔しさ・悲しさを、
自分がこれまで味わった経験と重ねて表現したいと思いました。

あと数分で改元となります。
「令和も」ではなく、
「令和で」前進を目指したいと思います。
これからも皆様どうぞ宜しくお願いいたします。

もう大丈夫です。

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「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる 」
坂村真民のことば。
花は、競争も野心も欲望もなく、ただ無心に咲き、散っていきます。
そんな花のように我々もただ懸命に今を大切に生きることが大事ですね。


今週、麗川会のお稽古は全て中止といたしました。

実は12日(日)のお稽古で、
大きな作品を壁に貼ろうとして椅子に上り、
降りようとした瞬間、どういう訳だか転落してしまい、お尻から落下。
七転八倒の痛みを味わいました。

教室の皆さんに救急車を呼んでいただき、
近くの救急病院に搬送されましたが、
背骨の圧迫骨折ということで、
幸い入院までにはいたらず、自宅で療養となりました。

そこから5日間、自宅では身動きがままならず、
腰から背中への痛みで苦しみましたが、
やっと本日ぐらいから少し動けるようになりました。

お稽古をお休みしたので、皆様にはご心配をおかけいたしました。
痛みのピークは、通り過ぎたので、
もう大丈夫です。

Ten・ten 2019 in 横浜赤レンガ倉庫「両極の書」

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今回のケガにつき、私の不注意にもかかわらず、
皆様から多くの励ましやお見舞いをいただき、
誠に有難うございました。

お陰様で、痛みも和らいでおります。
しかし、骨が固まるまでは3か月だそうで、
それまでは安静と・・・。

教室の皆様には、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
身体が大切であることを、改めて実感しました。


さて、2週間後の書展のご案内です。
今年の始めから、私がとても楽しみにしていた書展です。






Ten・ten 2019 in 横浜赤レンガ倉庫「両極の書」

会期 6月3日(月)〜9日(日)11:00~18:00 (初日は13:00~ 最終日は~17:00)
会場 横浜赤レンガ倉庫1号館2階


両極の書とは「漢字・仮名」と「前衛」を
同じ空間に対比展示する企画です。
年齢・性別・所属・キャリアを問わず、
それぞれ23名、計46名の最先端の作家達が集い、
連立個展を展開します。

その作家のメンバーが、錚々たる方々で、
憧れの先生方がおられます。
私がその一員に加えていただけるのは、
貴重な経験でもあり、とても光栄なことだと思います。

皆さま 是非ご来場ください。



私の作品の一部分です。↑


赤レンガに毎日通うつもりでいたけれど・・・

身体を安静にということで、
ちょっと困っています。


Tenten2019 in横浜赤レンガ倉庫 両極の書 スタート

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本日より「Tenten2019 in 横浜赤レンガ倉庫 両極の書」
スタートいたしました。

伝統書と前衛が融合した空間は、
書の新たな息吹を感じさせるものとなりました。

「なかなか面白い書展になった」と
出品者面々の自画自賛の声です。



今日はお天気も良く、海の風が爽やかで、
大さん橋には豪華客船が停泊していて、
赤レンガ倉庫の風景に彩を加えてくれました。

午後1時の開場から、続々とお客様がお越しくださり、
会場はとても賑わっていました。

私は、重い腰を引き釣りながら、
来場者にご挨拶をするも、お辞儀ができず・・・

9日(日)17時までです。
お時間がありましたら、ご来場ください

Tenten2019 in 横浜赤レンガ倉庫 両極の書 終了いたしました。

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本日5時をもちまして、
「Tenten 2019 in 横浜赤レンガ倉庫 両極の書」が
幕を閉じました。
多くのお客様にご来場をいただき、
いろいろな反響をいただき、
誠に有難うございました。

会場風景↓









出品者の中で、横浜に在住の方はさほど多くなかったので、
沢山の方々にお声をかけさせていただき、
お陰様で多くの方々にご来場をいただくことができました。

先月圧迫骨折というアクシデントがあり、
思うように身体が動かず、書展には不在が多く、
ご来場くださった方々には失礼いたしました。

実は、会期中もう一つ思わぬことが起こりました。
腰の治療のために整骨院に義妹運転の車で出かける途中、
信号待ちで追突をされ、救急車にまたまた乗ってしまいました。
首はむち打ち、圧迫骨折は少し痛みを増したでしょうか・・・
腰と首、両方に痛みをかかえた状態で、まさに踏んだり蹴ったりです。


(笠嶋先生のシンポジュームは沢山の方々が参加されました。)


レセプション風景


レセプションにて幕田先生のスピーチ


事務局としてお世話くださった石井先生と坂巻先生

さて、私の作品ですが、
この書展の代表者の先生からのお手紙に、
「伝統書は書の美をより深く掘り進め、
そこから湧き出る清浄な水をくみ上げる縦軸の仕事。
前衛は書の可能性を求め、
砂漠や月に出かけて美味しい水をさがし、
くみあげ、生きる世界を広げる横軸の仕事・・」というメッセージがありました。

私は縦も横も両方の要素が欲しいと思い、
縦画と横画が交じりあっている「無」という文字を選びました。
両極という考え方から、
一つは濃墨、一つは淡墨とし、
濃墨は静を、淡墨は動を意識しました。


「無Ⅰ」(山本洋三氏撮影)


「無Ⅱ」(山本洋三氏撮影)

「無」は存在しないという意、「有」の対義語ですが、
存在することが前提で、存在しないことが成り立ちます。
例えば、人間誰しも心や精神というものをもっているけれど、
心や精神を無くすほど空っぽになって、「無心」になる。
関心はいろいろなものに示されるが、
それを示さないと「無関心」であったり、
料金はあらかじめ設定されるものだけど、
料金を設定しないと「無料」というように、
「無」のつく言葉はあらかじめ存在することが原則で、
それが存在しないことを表します。

この書展で、前衛は同じ否定形の「非文字性」という言葉を使いますが、
前衛も文字があることが前提で、
そこから発展させて表現されているもの、
文字性のある作品の発展形だと思うのです。

私自身は、文字性は大切にしたい。
プラス現代空間に適合する作品を書くことに目標としています。
ですから、古典の文字を基礎として、
それを線や空間の力で現代的で新たな表現をすること。
そして「こうしなければ、」ではなく「こうなっちゃった」という
作為的なものを排除する作品を目指しています。

まだまだ発展途上ですので、
そこに到達するまでには、時間を要するでしょう。

今回この書展に参加させていただき、
とても良い経験や勉強をさせていただきました。

スローライフ?

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「花はなぜうつくしいか ひとすじの気持ちで咲いているからだ」 
八木重吉「花」

花は美しく咲こうとか、見てもらおうとか、
というような作為的なものがないから感動するのです。
人と人との関係も同じ。
頑張っている人が美しく見えるのは、
そのことに心を集中しているからです。



一日中雨がしとしと降り続いています。
一年の折り返し点の7月となり、
梅雨明けが待たれる今日この頃です。

お陰様で、私のケガは快方に向かっていますが、
まだすっかり良くなったわけではなく、
ボチボチですわ

多くの方から、お見舞いの手紙や電話、
メッセージをいただき、
有難うございます。

家の中でじっとしていると問題ないのですが、
やはり外出先で歩く距離が長かったり、
動き回ってしまうと、
痛みが激しくなります。
ですから、できるだけタクシーを利用しています。

早く治らないと・・・と焦りはありますが、
ゆっくりゆっくりを心がけています。

例えば、信号がもうすぐ赤に変わりそうな時に、
今までの私だと一目散に駆け出していましたが、
今は次の青になるまで待ってから横断歩道を渡ります。

階段は手すりがあれば、必ず手すりにつかまって
上り下りするようになりました。

とても小さなことですが、
バタバタと落ち着きがなかったこれまでと違い、
ゆっくり進むことで、身体への負担が少なく、
周りがよく見えて安全に過ごすことができます。

これはスローライフというのかな

今年の前半は、二つのケガが私の重大事件でしたが、
後半はhappyな事が、たくさんありますように願います

第59回現日書展ワークショップ

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しばらくブログの更新をさぼっていました。

腰の痛みに耐えつつ、毎日の最低限の生活が精いっぱいでしたが、
やっとケガから3か月が過ぎたので、普通の生活に戻さなければと思っています。
皆様には、ご心配の電話やメール、お手紙をいただき、誠に有難うございました。

先日8月6日~12日の会期で、
第59回現日書展が開催されました。

今回は、腰が痛くてろくな作品が書けず、
皆様をご案内するのも億劫に感じていました。

ただ、ワークショップの係を私は担当していて、
その盛況ぶりは痛みが吹き飛ぶくらい嬉しいものでした。

現日書展は、2020 TOKYOオリンピック・パラリンピックの
応援プログラムになっていて、
「好きな文字を書こう 手作りうちわ完成」という
ワークショップがその活動の一つになっています。

今回はオリンピック・パラリンピックまで「あと一年」ということで、
「One year to Go!」という連携企画に協力して、
参加者の皆さんやスタッフにそのプラカードを持って
写真を撮らせてもらいました。









目を輝かせて筆をもってくれる子供たち、
家族全員でうちわに挑戦してくださった方々、
我々の不慣れな英語でもお付き合いくださった海外の皆様
多くの方とふれあいがあり、
とても充実した時間を過ごすことができました。






第28回書展 グループ墨花 ご案内

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8月も半ばとなりました。

早く涼しくなってくれないかと、
秋が待ち遠しいですが、
その気配はなく、
台風の影響で気温は上がり続けています。
皆さん熱中症にならないよう、
お気をつけください。





さて、例年開催している
「グループ墨花」を
今年も
明日16日(金)から18日(日まで
桜木町駅前 ぴおシティ3階
ゴールデンギャラリーにて
行います。

時間は
10:00~18:00
初日16日は12:00よりです。

私は3日間会場におりますが、
17日(土)のみ、居住地域のお祭りのお手伝いがあるので、
16:00頃失礼いたします。

皆様、暑い時期ではありますが、
会場は涼しいので、
お時間がありましたら、お立ちよりください。

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