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Channel: 忘己利他
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風神雷神

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6月の台風は珍しい。

昨年末から腰の痛みで、
半年ほど腰を曲げて書く作品制作を控えていた。
数か月にわたる整骨院通いの結果、少し良くなったので、
今日はやっと重い腰を上げて書きました。

半切だから大きな作品ではないけれど、
「肩ならし」ではなく「腰ならし」

9月8日~11日の会期の
日光東照宮主催の展覧会へのお誘いをいただき、
私の作品が東照宮に奉納される。


「風神雷神」


「風神雷神」は俵屋宗達筆「風神雷神図」がもっとも有名だが、
三十三間堂や浅草の雷門など
日本全国数か所にその像がある。

日光の輪王寺 二天門の背面にも「風神雷神像」があって
家康公の御霊をお守りし、悪を懲らしめるという役割があるとか。

これにあやかって、「風神雷神」と書いてみた。

それが台風の日だなんて、
ピッタリだったわ




麗川会教室 一字書は楽しいね。

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早くも今年の折り返し点となりました。

麗川会の6月の課題
「一字書を書こう」の作品紹介です。

作品に取り組むにあたり、
字典の文字を参考にしながら、
線の太細、墨の潤渇、余白の出し方などにより、
自分のオリジナルな書き方を研究すること。
そして、墨や紙や筆といった用具用材もできる限り工夫すること。
を目標としました。

その成果です。


上大岡教室Tさん「新」


上大岡教室Aさん「禅」


杉田教室Iさん「蕙」


杉田教室Kさん「遊」


阪東橋教室Oさん「光」


阪東橋教室Yさん「遊」

個性豊かな作品ができ、
お互いの作品を見て、
感想を話し合っていました。

一字書は、多字数と違い、
一本の線がその作品の運命を変えてしまうので、
それぞれの線が大切な要素です。

しかし、細かいことにこだわるよりも、
一番大切なのは、作品によって自分の思いを伝えること。。。

教室で繰り返し書かれる方、
自宅でたくさん書いて持って来られる方、
様々でしたが、
一番楽しんだのは、
その作品を観せてもらう私だったかもしれません。


第2回 現・白門書展

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本日より小津和紙ギャラリーにて始まった
「第2回 現・白門書展」


現日会の先輩・友人5名が出品されているグループ展で、
そのメンバーは中央大学のご出身の方々

初日の今日、午前中が搬入展示だったようで、
メンバー全員が揃っておられ、
楽しいおしゃべりをしながら、
じっくりと拝見してまいりました。



メンバーの中には、
米寿や喜寿を迎えられる大先輩もおられ、
熟練の技が光り、



「夏炉冬扇」は「おれのこと」なんていう、お茶目な題名が付いていたり、



古い木材や瓦に文字を掘られた作品や



流麗な仮名作品は、料紙もご自分で切り継ぎをされたり、



紺紙に銀で書かれた「銀河」は、七夕が近い今の季節にピッタリで・・・



とても和やかな書展でした。

会期は7日(土)午後3時までです。

お近くにお越しの節は、お立ちよりください。




義父の涙

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ちょうど一週間前の11日に京都の義母が89歳で天国に召されました。

一カ月ほど前に肝臓から出血し、初めて癌に侵されていることがわかりました。
それからカテーテル治療などで持ち直したものの、先週の日曜日に意識が薄れ、
水曜日には帰らぬ人となりました。
医師の予想をはるかに超える進行の速さでした。

通夜・告別式を無事に終えて、
今は元気だった義母を思い出す日々です。



告別式の折に96歳の義父が喪主として会葬者に向かって挨拶をしました。
それまで気丈だった義父が、泣きながら絞り出すように義母の思い出を語っていました。
大切な連れ合いを失った悲しみは、とても深く、
その涙は、とても寂しく切なく感じられました。
私達も、義父の言葉をきいて、涙が出ました。



歩くのはゆっくりですが、96歳でありながら、
頭はしっかりとし、几帳面に生活をされています。

義父は強く、「これから一人で暮らす」と言っていますが、
子どもたち皆が思っているでしょう。
「おとうさんを一人にはしておかない」と。

私の京都通いは、これからもっと頻繁になりそうです。

京都 清宗根付館

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京都へ行って来ました。

今年の暑さは格別で、関西で一番暑いのが、
山に囲まれている京都でしょう。
外を歩くとまるでサウナに入っているようでした。

驚いたのは、実家の水道から水がでないで、ずっとお湯が出るのです。
水道管が全て温められているのか、いくら待っても冷たくならないのです。

昨日の昼食は、うどんを茹でたのですが、
冷たいうどんにするのに、
コオリを使わないと冷たくならなくて、
思わぬ経験をしました。


普段、京都の実家へ行っても、めったに外へ出ないのですが、
昨日は、午前中に壬生寺の向かいにある「京都 清宗根付館」を訪れて、
友人の根付師 向田陽佳さんの作品を拝見してきました。



「掌の小宇宙」と言われる根付ですが、
こんな細かい仕事がよくできるものだと
どの作品を観ても驚かされます。

今月は向田さんの作品がメインに飾られていて、
20点近くありました。
他にも数多くの根付作家さんの作品が展示されていて、
見ごたえのある美術館です。

残念ながら、館内は撮影禁止で写真が撮れなかったので、
向田さんの作品をハガキ写真にてご紹介↓


「歌舞伎十八番 象引」

「京都 清宗寝付館」は、
江戸時代に建てられた京都唯一の武家屋敷を改装したもの。
現代の喧騒から一時離れ、
江戸時代にタイムスリップしているような、
ホッとできる空間です。
エアコンが効いていて、暑さから逃れられたので、
ずっとここに居たいと思いました。









折角壬生へ来たので、壬生寺を参拝。
門を入って本殿までさほどないのですが、
その日陰のない境内を歩くだけでも、「アチ~~イ」
壬生寺ゆかりの新選組も近藤勇も、
素通りしてしまいました。






第58回現日書展 ご案内

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「朝顔に われ恙なし あした哉」子規句

暑かった7月が終わり、もっと暑い8月がやって来るのを示すように、
朝から物凄い気温の上昇。夜になっても涼しくならない。
本当に命に係わる暑さだわ。。。

厚さにマケズ、
第58回現日書展を5日(日)から開催します。



日時 8月5日(日)~12日(日)9:30~17:30
   6日(月)は休館
会場 東京都美術館 ロビー階第1~4展示室 1階第4展示室

今年は若い男性会員が大作を堂々と書いています。
入り口の部屋に展示されると思いますので、
是非ご覧いただければ幸いです。

ついでに私の作品も・・・
出来はイマイチなのですが。
私は10日(金)当番で、会場におります。



5日(日)15:00より 美術館講堂にて
清水比庵のお孫さん 清水 固氏による講演会があります。

清水比庵は、歌人であり、書家・画家でもあり、
「いま良寛」と呼ばれました。
その作品は、人間味溢れるものを遺しておられ、
数点会場に展示されます。
講演会でどんなお話が聞けるのか、とても楽しみです。

講演会は、会員以外の方も参加できますので、
興味ある方は、是非お出かけください。

また、昨年に引き続き、
「好きな文字を書こう。手作りうちわ完成!!!」
という、うちわに文字を書くワークショップを、
5日(日)12:00~15:00
7日(火)11:00~14:00
に、実施します。

ご家族お誘いあわせの上、
お出かけください。



手ぶらでご参加いただけます。
参加料は無料。
自分で制作したうちわは、お持ち帰りいただけます。

私はワークショップの担当係ですので、
ご参加いただいた折には、お声がけください。
また、5日12:00~13:00は大変混雑が見込まれますので、
時間をずらしていただけますよう、お願いします。

 冒頭のうちわは、ワークショップ会場の展示用に
昨日かきました。
久しぶりに、朝顔をスパッタリングしました。



第27回書展 グループ墨花 ご案内

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台風が通り過ぎ、またまた酷暑がやってきました。

上野では第58回現日書展が本日最終日を迎えます。

私は、仕事の都合で行かれないのですが、
もし、お時間のある方は、ご高覧いただけますよう、
お願いいたします。

都美術館の館内は涼しいのですが、
炎天下の上野公園を横切らねばならず、
一汗かいてしまいます。

さて、今週末18日(土)より、
20日(月)の3日間、
桜木町 ぴおシティー3階 ゴールデンギャラリーにて
「第27回書展 グループ墨花」を開催いたします。





例年、多数のお客様にお越しいただき、
嬉しいかぎりですが、
今年も是非おでかけいただけますよう、
お願いいたします。

こちらはJR桜木町駅より地下道で繋がっていますので、
炎天下は歩かなくても、
会場にお越しいただけます。

今年のテーマは「自立」
メンバー共通の師匠が昨年亡くなり、
それぞれに今後は自立して
書に取り組まなければならないという、
決意をもって、この書展に臨んでいます。

果たしてどんな自立の姿をお見せできるでしょうか・・・




百人一首を書く

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第58回現日書展が本日2時をもちまして、終了いたしました。

ことのほか暑い今年の夏にもかかわらず、
お出かけくださった方々に、厚く御礼申し上げます。

今回の私の作品を、ご覧いただきたいと思います。



実は昨年末から右手親指の付け根が腱鞘炎で、
太い筆を持つと痛みが走ります。
小筆ならば、力が入らないので、大丈夫。

腰の痛みもあるので、机上にて細筆で書ける作品としました。










寸松庵の大きさの紙に百人一首を100枚

「本当に100枚あるのか?」と、わざわざ数えてくださった方もありました。

仮名は変体がながあったり、連綿があったりと、
現代人には、読みにくく親しみにくいものとなっています。

しかし、百人一首ならば、皆さんに読んでいただける題材だと思います。


現代書というものは、単に新しい表現を追うばかりではなく、
古き時代の文化を、現代人が未来へ伝えることも、
一つの大切な目的であり、
書を志す者の使命だと思うのです。


智永 真草千字文を書く

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前回に引き続き、第58回現日書展出品作です。

昨年より現日書展では、「臨書部」というのができて、
創作作品と臨書作品をそれぞれ出品できるようになりました。

臨書は自身の書の基盤となるものですから、
常々鍛錬をしなければならないものですが、
普段の不勉強が顕わになってしまう・・・
と、恐る恐る出品しております。

智永の真草千字文は、楷書が千字、草書が千字
併せて二千字です。



以前、書いたことがあるので、
ちょっと練習すれば書けるだろうと思ったのですが、
そう甘くはありませんでした。

以前よりは体力が落ち、集中力が足りなく、
原寸で書いているのに、大きくなったり小さくなったり、
一貫性がなく・・・
苦心の末の作品です。





出来はイマイチ。

若い頃のほうが、もっと上手かったような気がする。
やっぱり老化が始まっていますわ

夢を語ろう

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「夢を語ろう」
第58回現日書展 研究作品

暑さのピークが過ぎ、今週末から涼しくなってくれると
天気予報は言っているので、
それを期待して、

再度18日・19日・20日の3日間
桜木町 ゴールデンギャラリーでの
「第27回書展 グループ墨花」の
ご案内です。





初日18日は、12時オープンです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

うちわワークショップ

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現日書展が終了して、時間が経ってしまいましたが、
8月5日と7日に行った、
うちわのワークショップのご報告です。



二日間の参加者が約180名。
昨年に引き続き、お陰様で大盛況でした。

特にご家族連れが来てくださり、
お子さんは勿論、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん
みんなで参加のご家族がいらしたり、

フランスの方、ドイツの方、オーストラリアの方、
韓国の方、中国の方・・・
沢山の外国の方にも書いていただきました。



うちわを完成させたときの皆さんの笑顔を拝見すると、
私たちまで楽しい気持ちになります。



5日は日曜日だったので、その混雑ぶりは相当で、
スタッフが肩で息をするほど忙しく、
人員整理にあたっていた私も、
かなり興奮状態。
嬉しい悲鳴をあげました。

ご参加くださった皆様、
有難うございました。

ワークショップの会場に飾った私のうちわです。↓










第27回書展 グループ墨花 開催中です。

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本日、「第27回書展 グループ墨花」が
スタートしました。



ようやく気温が下がり、
涼しい風がふき始めました。

3日間の短い会期ですが、
お出かけいただけますよう、
お願いいたします。

本日は午前中に展示を済ませ、
12時スタート。
午後だけでも150名を超えるお客様で
大混乱。

大勢のお客様の様子を写真に収めたかったのですが、
その余裕もなく、
夕方落ち着いてから会場風景を撮影しました。





2018書TEN―光― ご案内

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一昨日「第27回書展 グループ墨花」が無事終了いたしました。
ご来場くださった方々には、厚く御礼申し上げます。

「えぇ~~~またぁ~~~」
と、言われているのですが

次のグループ展が立て続けにあるのです。

「2018書TEN―光―」
会場は同じ ゴールデンギャラリー
会期は、9月1日(土)~4日(火)10:00~18:00
初日は13:00から





メンバーは実力者ぞろいの先輩方なので、
私は隅の方でひっそりとです。

見ごたえがある書展になりそうです。

是非お出かけください。


作品もう1点、書けてなくて・・・・いざ書かねば。

不屈

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台風が続けてやってきました。
被害がないことを祈ります。

「第27回書展 グループ墨花」が20日に終了しましたが、
その作品の紹介をボツボツといたします。

お付き合いください。



「不屈」
なぜ下を向いているのか
人に傷つけられて心が痛くても
今は静かに耐え 前を見ていろ
目標はもっと先にあるのだから



こんな言葉を書きたいと思ったのは、
人間生きていくには、
苦しい場面や、
悔しかったり、
悲しい思いをすることが多いからかな。

不屈なんて、私には似合わない言葉で
困難にぶち当たると、
すぐに逃げてしまったり、
諦めてしまう私です

下ばかり向いていないで、
常に前を見つめることが
大切だと自分を戒めています。






是新

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「是新」(これあらた)

今年は明治維新150周年の年。

徳川幕府政権から、
自由な社会へと、
日本の改革がなされたのが、
明治維新。

今の世の中だって、
自由で、
平等で
差別のない
倫理的な社会になるように、
大改革が必要だ。


国家の改革ばかりではなくて、
私達の身近なところから
新しいステキなことが
一杯ある社会を作っていけるといいね。






Amour

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「愛」

熱烈で狂おしく

心臓の鼓動は早くなり
胸が締め付けられる

深く満たされ
涙が溢れ出る

時が止まり
燃え尽きる

フランス映画に出てくるような

華やかで
ロマンチックな
愛を・・

Amour

あるがまま

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武者小路実篤のことば

「あるがままにて満足するもの万歳」

あるがままで満足するのは、
人生を幸せと感じるために
最善の方法だと思います。

しかし、
あれが欲しいとか、
こんな能力があるならばと
人は欲深く、
何かを求め、何かを得ようとします。

それでひと時の満足感を得ても、
心から満たされることはないでしょう。

足るを知ること。
ないものではなく、
あるものに目を向けることが肝要。

どの瞬間もあるがままの自分であり続けること。

そう心掛けているのだけれど、
虚しく思うのは
欲が深いからだろうか

賞味期限

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「鳳」

昨年末に「鳳」と言う文字をたくさん書きました。

その一点を、今回のグループ墨花に出品したのですが、

書いてから時間が経ってしまったので、

心のときめきがなく、

色あせて見えました。

作品にも賞味期限があるようです。







2018書TEN―光― 終了しました。

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お陰様で、「2018書TEN―光―」が昨日で終了しました。


「虚」


初日から観覧者が途切れることがなく、

私たちにとっては、充実の書展でした。

最終日は台風でお客様はいらっしゃらないだろうと思いましたが、

レインコートに長靴で、お越しくださいました。

会期中、横浜市市長が嬉しくもご高覧くださり、

大変光栄なことです。

また、小学校時代の同窓会の幹事さんが、

メールで同期生にお知らせくださり、

思いがけず当時仲良しだった友人が来てくださいました。

50年ぶりの再会に感激でした。

今回は地元横浜で開催させていただき、

多くの友人・知人にご来場いただき、本当に嬉しかったです。


皆様に、厚く厚く御礼申し上げます。






自然の脅威

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「日月星」

2018書TENの作品です。



大きな被害をもたらした

最大級の台風が通り過ぎたかと思えば、

今朝未明、北海道で大きな地震。

自然は恐ろしいと感じます。

しかし、私達人間に

日の光を与え、

恵みの雨と

心地よい風を

もたらし

命を育んでくれるのも、

自然なのです。


北海道の友人にお見舞いのメールをしましたが、

繋がりません。

無事でいてくれれば

よいけれど・・・。

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