「やは肌の あつき血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君」
依頼されている書道雑誌の手本として書きました。
皆さんに書いてみたいと思っていただけるよう
心掛けています。
今回は仮名風な詩文書で、少し連綿を使ってみました。
女性的な流麗さで、情熱的な与謝野晶子の歌に挑戦です。
私のこの柔肌に流れる
熱く燃えたぎる血潮に満ちた身体に
触れようともしないで、
あなたは人の道を説いていらっしゃいますが、
それでさみしくはないのですか?
という歌の意味ですが、
明治の女性としては革新的な
晶子の率直な気持ちを詠っています。
明治の時代、
女性が男性に恋心を告白するなんて、
もってのほかでした。
大正、昭和、平成と時は移り、
来年は新しい年号に変わります。
現代の女性は活発になりましたが、
「昭和の女」の私としては、
明治は遠くなっても、
女性の奥ゆかしさは、
美しさの一つだと考えています。
と言う私は、ちっとも奥ゆかしくなんて
ないのですが・・・