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Channel: 忘己利他
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和様の書

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竜巻の被害があったり、大雨・落雷と関東地方も異常気象です。
昨夜は一晩中稲光、明け方は豪雨でした 
神奈川県でも今朝は、相鉄線が落雷でストップ。
海老名では、かなりの雨が降ったと報道されていました。
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。

さて、一昨日やっと東京国立博物館の「和洋の書」を見学することができました。





これほど多くの作品が揃うことは今までになく、大変貴重な機会と言われるだけあって、
「お腹いっぱい」「満足」というのが、見終わっての感想。


平安時代初期の三筆の時代に、中国の影響を色濃く受けていた唐様の文化に対し、
平安中期以降、我が国独自の文字である仮名が発達し、三蹟を中心に日本風の書が生まれました。
それを「和様の書」と呼びます。

三色紙に高野切、秋萩帖、元永本、本阿弥切など多くの仮名古筆。
屏風土代に詩懐紙、白氏詩巻と三蹟の作品。
平家納経などの写経の数々。
本当にたくさんの作品が展示されていました 

特に高野切は、第一種・第二種・第三種と並んでいる展示室で
何度も繰り返して観てきました。
第一種は高貴で繊細、
第二種は男性的と評されるが、むしろ温厚で柔らかな線。
それに対して第三種は、これまでの単調明快なイメージとは違い、
キレのある鋭い線が印象的で、非常にメリハリが効いていた。

やはり実物を観て、はじめて認識するものだと痛感しました 

帰りがけに2,500円で購入した「和様の書」の図録は、
作品の図版ばかりでなく、
「和様の書」に関する説明やそれぞれの作品についての解説が掲載され、
自宅に帰ってから、楽しく拝読しました。






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