「滔々」
鵬舟さんの作品です。
滲みを効かせた豊潤さが、水がよどみなく流れるようすを表して、素敵です。
滲みの出し方には、紙・墨・硯・そして筆の大きさ、筆に含ませる墨量・運筆の速度と
いろいろな要素により違った滲みがでます。
そして、もう一つ大事なのは、水です。
水は、水道水ではなく、できるだけ自然水に近いもの、水の成分の研究も必要です。
彼の滲みの出し方は、秘密なので、あまり詳しく知りませんが、
それらの要素全てに気を使っているようです。
私の臨書作品です。
「萊子侯刻石」この作品の解説はこちら
私は、隷書が大変苦手でして…
このグループ展の目的は、作品の発表というよりは、自らの研鑽の場と考えていますので、
あえて苦手なものを書いています。
そして下手くそでも、展示させていただいています
22年前、グループ展発足にあたって、
「勉強のためにする書展なので、一年間こつこつと臨書し、必ず臨書作品を1点出品する」
という約束をメンバー全員でしました。
その「一年間こつこつと」というのが、
ここ数年、書展間際になって慌てている状況でして…
猛省
来年こそは、一年間かけて、勉強するぞ
と、毎年この時期は、思っているのです