$ 0 0 八木重吉詩集 秋の瞳より「雲」 くものある日 くもは かなしい くもの ない日 そらは さびしい 雲一つない 空を見上げ、 この詩が浮かぶ。 子供の頃、 雲はどこに行くのだろうと 行方を確かめたくて、 雲の流れる方向に 歩いていた。 空の彼方、 誰かが自分を見ていると 信じて疑わなかった。 亡き父と母と祖父と祖母と・・・ そして神様がきっといる。