シルバーウィーク
お天気に恵まれて、
「2015書TEN―めざめ―」を、
盛会に終了することができました。
これも、偏にご来場くださった多くの皆様のお蔭と、
感謝申し上げます。
私にとっては、楽しいメンバーと、
この4日間を過ごし、最高にハッピーでした。
10名の個性豊かなメンバーの書展ですが、
今回も見事に十人十色、
それぞれに違ったものが、出揃いました。
何回かに分けて、作品をご紹介しますので、
お付き合いいただければ、幸甚です。
私が、自分にない世界として、
注目しているのが、
抽象の世界です。
文字性がなく視覚平面芸術として
純粋に造型・線・墨色・余白などの美しさを主張し、
時間と空間との美的構造の上に
新しい造形を打ち立てようとするもの。
でも、難しい理論はそっちのけで、
ただ心のままに書けばよいと言う。
(誰が言ったかは、ナイショ)
上の作品は、新潟の岡村雞守斎氏の「波のイメージ」
全体像は、こんな感じです。⇓
昨年の書TEN、直前にご病気で入院され、
前回は、作品のみのご参加でご本人はお越しになれず、
心配していましたが、
その後、ご静養にはげまれ、
今年はすっかりお元気になられました。
岡村氏の生きる喜びとエネルギーが
表われている作品。
胸が熱くなりました。
次に坂本沙於里氏
木簡を愛する沙於里さんならではの、
楽しげな波磔の表現。
3×6尺の大きな紙でインパクトの強いものとなりました。
題名は「祈りのかたち めざめ」
迷いなく、気取りなく、
何も囚われるものなく、
自分をさらけ出し、
作品に向かっている作者の意気込みを感じます。
人間生きていくうちには、
喜びも悲しみもあり、
辛いこと、苦しいことを
それぞれが背負って生きています。
喜びや愉しみは率直に自分の肥しとし、
艱難辛苦に立ち向かい、
強く、
乗り越えなければなりません。
その道の先には、
明るい未来や希望が待っていることを信じて、
元気に進んで行きたいものです。
そんな「祈り」をもって、
私はこの二つの抽象作品をは拝見しました。