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Channel: 忘己利他
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木に登る

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先日、私の作品を欲しいとおっしゃってくださる方があり、
掛け軸ならば、すぐに出せますと、
手持ちの「日月」の掛け軸をお送りしました。



小学生の娘さんがいらっしゃるので、
娘さんにも読んでいただけると、
これをチョイスしたのです。

彼は若い方ながら、
書を熱心に学び、かなりの腕前。
とても謙虚で、真摯に芸術を追求され、
意識の高い方です。

その彼が、私なんぞの作品を欲しいとおっしゃってくださり、
私も図に乗ってしまって・・・


すると昨日、彼からメールをいただき、

(前略)
「・・・先ほど、御軸を拡げさせていただきましたところ、
家内と娘も、感嘆の声をあげました。
私の作品はもちろんのこと、●●の作品を見ても、
家内はほとんど褒めることがありませんが、
今夜は何かが違っておりました。
はっきりと「何かが違うんだよ」と申しておりました。
私にとりましては、最も身近な、最も手ごわい評論家であります。
娘の方が、まだ少し気を使ってくれるようです。

油煙の光沢が印象的な日の字から、
月へと展開する空間のエネルギー、
立ち上る気、などと
私がコメント申し上げるのは失礼の限りですが、
今 目前に置かせていただいていることが、
信じられないような思いがいたします。・・・」
(後略)


すてきなコメントが、嬉しく
こんなに褒めていただいて感謝です。

これまで、作品を欲しいとのお申し出をいただくと、
半信半疑で、本当に私の作品なぞで良いの?
と、先方に申し訳ない思いでしたが、

今回ますます高い木に登ってしまったので、
これからは、みなさんに喜んでいただける作品が書けるような
気がしています。














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