書TENが終わって、4日目。
今日は朝からお礼状を書いています。
本日は、2点のご紹介を・・・。
書TENの代表 木原光威氏の 山本洋三詩より「純白に凍る」です。
上の写真は部分。
全体像はこちら。↓
毎回何か新しい試みが感じられる木原氏の作品ですが、
今回はいつもより渇筆を強調して、白さを意識されているかと。
文字の傾き、細かい部分の配置、いつもながらに「お見事」です。
これまでに宮沢賢治・中原中也・尾崎放哉などをモチーフとされていますが、
このところ山本洋三氏の詩を使われています。
山本洋三氏について語るとすご~~~く長くなるので、
皆様こちらのホームページとブログをご覧ください
とにかく、多才で楽しい方、こんな詩を書かれるのですから、ロマンチストでもあるのでしょう
詩の全文のみ、ここで紹介いたします。
生
空は青く
木の葉は緑であるという
恐ろしいまでの単純さと
空は
赤く燃え
紫に染まり
漆黒に輝き
木の葉は
黄に散り
紅に舞い
純白に凍る
という多様さとが
ぼくらの
生の
あり方だ
この詩の中から、心に止まったフレーズ「純白に凍る」を切り取り、
大きく書かれたと木原氏はおっしゃっていました。
このところ、書TENは木原氏に代表を勤めていただいていますが、
ご本人は「役割分担です」と繰り返されています。
メンバーから信頼が厚く、
書の実力は満点、
熱い情熱を持って皆を引っ張り、
それでして優しい気遣いをしてくださる、
素敵な代表です。
ただ作品を書くだけでは、偏った人間になってしまいます。
積極的に広くコミュニケーションを図ること、
人との関わりの中に自分の成長があるのかと。
その点でも、
コミュニケーション能力の高い
木原光威氏に、
書TENは勿論、
これからの書道界のリーダーになってもらいたいと思います
筵平桃太郎氏の作品。
「壺の圖」です。
右上に添えられている漢字は、万葉集。
「造駒 土師乃志婢麻呂 白久有者 諾欲将有 其黒色乎」
駒造る土師の志婢麻呂白くあればうべ欲しからむその黒色を
奎星会で御活躍の桃太郎さん。
メンバーは「桃さん」の愛称で呼んでいます。
独特の世界観をお持ちなので、理解するには「10年早い」のか?
とにかく、凄い芸術家の匂いがします