今年の作品のメインは、
広島の原爆詩人 峠 三吉の詩を
書いています。
前回の現日書展に続き、
今回の「第24回書展 グループ墨花」で、
峠 三吉の「ちちをかえせ」から始まる
原爆詩集の序文を書きました。
これは、御存知の方が多いと思いますが、
広島の原爆記念公園に石碑があります。
平成15年、広島の小学生らによる「こども平和宣言」に、
この詩はとりあげられ・・・
人間はだれもが、夢と希望にあふれた、幸せな生活を送ることを願っています。
しかし、58年前のあの日、広島に落とされた一発の原子爆弾は、
明日へ向かって懸命に生きようとしていた人々の、
望みや願いを一瞬にして奪い去り、緑あふれる街並みを消し去り、
多くの人々の心に深い悲しみや苦しみを残しました。
ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ
この峠三吉の詩に込められた、戦争のない、平和な世界は、
いつまでも変わらない私たちの願いです。
世界には今も、大量の核兵器が蓄えられています。
「正義」の名のもとに、戦争や紛争がくり返され、
私たちと同じような子どもたちが傷ついています。
また、私たちの身の回りにも、いじめや暴力の問題があります。
戦いや争い、そして、いじめや暴力をなくすために必要なのは、
「相手を思いやる心」です。
性格の違いや考えの違いはあっても、お互いに寛大になり、
お互いの理解を深め、お互いのよさを認め合っていく努力こそ、
平和への糸口だと思います。
「暴力ではなく対話を」、
これは、平和のために私たちができることの一つです。
世界の友だちのために、ユニセフの募金に協力したり、
おじいさんやおばあさんに席をゆずったりすること、
これも私たちにできることです。
こうした「人のために」一人一人ができることを実行する勇気を持つ時、
世界中が人々の明るい笑顔でいっぱいになると思います。
私たちは、核兵器の恐ろしさを世界の人々に訴え続けます。
そして、廃墟(はいきょ)の広島を、
水と緑と文化の街として復興させた人々の努力を語り継ぎ、
「平和の折り鶴」を広島から世界へ力強く羽ばたかせていくことを誓います。
2003(平成15)年8月6日
こども代表
広島市立段原小学校6年
広島市立南観音小学校6年
この宣言を読み返し、
身近な人々への
思いやりが、
「平和」へと繋がることを、
改めて気づかせてくれました
広島の原爆詩人 峠 三吉の詩を
書いています。
前回の現日書展に続き、
今回の「第24回書展 グループ墨花」で、
峠 三吉の「ちちをかえせ」から始まる
原爆詩集の序文を書きました。
これは、御存知の方が多いと思いますが、
広島の原爆記念公園に石碑があります。
平成15年、広島の小学生らによる「こども平和宣言」に、
この詩はとりあげられ・・・
人間はだれもが、夢と希望にあふれた、幸せな生活を送ることを願っています。
しかし、58年前のあの日、広島に落とされた一発の原子爆弾は、
明日へ向かって懸命に生きようとしていた人々の、
望みや願いを一瞬にして奪い去り、緑あふれる街並みを消し去り、
多くの人々の心に深い悲しみや苦しみを残しました。
ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ
この峠三吉の詩に込められた、戦争のない、平和な世界は、
いつまでも変わらない私たちの願いです。
世界には今も、大量の核兵器が蓄えられています。
「正義」の名のもとに、戦争や紛争がくり返され、
私たちと同じような子どもたちが傷ついています。
また、私たちの身の回りにも、いじめや暴力の問題があります。
戦いや争い、そして、いじめや暴力をなくすために必要なのは、
「相手を思いやる心」です。
性格の違いや考えの違いはあっても、お互いに寛大になり、
お互いの理解を深め、お互いのよさを認め合っていく努力こそ、
平和への糸口だと思います。
「暴力ではなく対話を」、
これは、平和のために私たちができることの一つです。
世界の友だちのために、ユニセフの募金に協力したり、
おじいさんやおばあさんに席をゆずったりすること、
これも私たちにできることです。
こうした「人のために」一人一人ができることを実行する勇気を持つ時、
世界中が人々の明るい笑顔でいっぱいになると思います。
私たちは、核兵器の恐ろしさを世界の人々に訴え続けます。
そして、廃墟(はいきょ)の広島を、
水と緑と文化の街として復興させた人々の努力を語り継ぎ、
「平和の折り鶴」を広島から世界へ力強く羽ばたかせていくことを誓います。
2003(平成15)年8月6日
こども代表
広島市立段原小学校6年
広島市立南観音小学校6年
この宣言を読み返し、
身近な人々への
思いやりが、
「平和」へと繋がることを、
改めて気づかせてくれました