Quantcast
Channel: 忘己利他
Viewing all articles
Browse latest Browse all 637

目習いの重要性

$
0
0
窓を開けていると、遠くから盆踊りの民謡と太鼓の音が聞こえます。
日中は暑い日でしたが、夜になると心地よい風が入ります。

今日は、思いがけず現日会事務所での仕事が早く終了したので、
帰りがけに上野で下車し、上野の森美術館で
「小林抱牛遺墨展」を拝見し、

上野から日比谷線に乗って六本木の国立新美術館へまわり
「第65回 毎日書道展」「特別展示 手島右卿の書芸術 その世界性」
にも行ってきました。

手島右卿先生と小林抱牛先生は師弟関係にあり、その両方の作品を拝見できたことは
大きな収穫です。


上野の森美術館に掲げられた外看板

大作が何点も展示され、小品もあり、濃墨に淡墨、大字書に詩文作品と
バラエティーに富んだ小林抱牛先生の魅力いっぱいの作品展でした。







「魂はハジケ出る」と副題がつけられ、
亡くなられても、なお「魂」を後世に伝えている・・・
落ち着いた雰囲気の上野の森美術館にて、こんな展覧会ができるなんて、
ただただ「凄い」の一言です 

六本木に着いたのは、4時をまわり、
毎日書展をゆっくり拝見するわけにはいかなかったので、
まずは、「手島右卿展」へ。
残念ながら、撮影はできなかったのですが、
代表作42点を拝見しながら、「右卿語録」を読み、
大好きな「崩壊」「龍虎」の前で佇み、
まさに「書壇の巨人」であることを実感させていただきました 

閉館までに少し時間があったので、
知人の横須賀のIさんが会員賞を受賞ということで、
会員賞のお部屋と隣の幹部の先生方のお部屋を拝見しました。



書展に身を置くとき、別の尊い世界にいるような錯覚に陥ります。
書作を拝見するとき、厳かな空間にいるような気分になります。

私の師がいつもおっしゃいます。
「目習い」は実際に書くことと同じくらい重要なことと。
出不精の私ですが、よい書を見る機会をもっともっと増やして、
刺激をいただきたいと思います 

「小林抱牛遺墨展」は23日(火)まで
「手島右卿の書芸術 その世界性」は8月4日(日)まで

Viewing all articles
Browse latest Browse all 637

Trending Articles